「漫画Q 1967年9月13日号」(第39号/80円)
個人的に、気になった作品
・近藤謙・作/島竜二・絵「セクシー怪獣シリーズ キンチャゴンとドマーラの対決」
「馬島という青年がヨットでアメリカから日本への太平洋横断を目指す。
ある日、夕食のおかずのため、釣りをしていると、針の先に奇妙な小動物がかかる。
これは脚がついたキンチャクような生きもので、キンチャクそっくりの口に指を突っ込むと、凄い力で吸い込まれる。
馬島はこれをペットとして飼うが、ある日、一メートルほどに成長したキンチャクに呑み込まれそうになる。
彼は伊豆大島の沖でこの生き物を海に放すが、そのあたりでは宇宙研究所の男女職員が慰安旅行に来ていた。
清水春子は同僚の好男と海底散歩をしている時、キンチャクの化け物に遭遇し、好男は丸呑みにされてしまう。
鱈博士によると、これは「キンチャゴン」という男食怪獣で、旅館の内外ではキンチャゴンの上陸に備えて見張りを立てる。
その夜、女子職員の吉永百合子がトイレで蛇のような奇妙な怪物に襲われる。
これは女食怪獣のドマーラで、キンチャゴンとは仇敵同士のため、キンチャゴンが現れるところに必ずドマーラも現れる。
伊豆大島では二匹も怪獣が出現し、多くの犠牲者を出すのだが…」
・歌川大雅「ぬめ肌捕物帖第二十九回 金狐さま」
「お枕むすめは江戸で評判の女目明し。
ある日、彼女は勘定奉行にひそかに呼ばれる。
奉行は佐渡から江戸に向けた金の輸送船が二度も海賊に襲われたと彼女に明かす。
船の出航日と航路は秘密であるのに、何故か筒抜けになっており、しかも、黄金は江戸に運び込まれているらしい。
お枕むすめは金の行方の捜査に乗り出すが、江戸は広く、どこから手を付けてよいかわからない。
子分の駒吉は途方に暮れて、神田明神の見晴らし台から望遠鏡を覗くと、あるお邸の裏木戸から女の美しい足がとび出しているのが見える。
早速、そのお邸に向かうと、二人は薄汚い海の男たちに捕まってしまう。
海の男たちのボスは金の狐の仮面をかぶった女なのだが…」
・備考
ボロい。巻頭グラビア欠。
2025年4月5日 ページ作成・執筆