「漫画Q 1967年10月11日号」(第41号/80円)
個人的に、気になった作品
・近藤謙・作/島竜二・絵「セクシー怪獣シリーズ 変身回虫カマキラー」
「東京。
あるビルの工事現場でボーリング作業中に奇妙な石棺が発見される。
石棺の中には全裸の美人の死体が納められており、眠れる裸女は石棺のまま、宇宙研究所に運ばれる。
鱈博士の鑑定によると、死体は一億年前のものとわかるが、それがどうして生前のままに保存されたのかは謎であった。
明日、改めて調査するために石棺は研究所に安置され、助手の牧信一が夜間の監視に当たる。
牧は裸女の美しさに魅せられ、ついついいたずらすると、裸女は突然目覚め、彼に抱きつく。
ことの後、牧がへばっていると、裸女は奇怪なモンスターに変身し、牧を頭から丸かじりにしてしまう。
翌日、裸女は姿を消し、牧の白骨死体が残されていたことから、研究所は大騒ぎ。
鱈博士は残された破片から裸女が「カマキラー」であることを突き止める。
カマキラーは一億年前に地球上に棲んでいたと言われる変身回虫で、現在のカマキリの祖先であった。
カマキラーは男と誘惑しては、片端から喰い殺していく。
鱈博士がカマキラーに対抗すべく開発したものとは…?」
・歌川大雅「ぬめ肌捕物帖第三十一回 たつまき女賊」
「お枕むすめは江戸で評判の女目明し。
彼女に老人が百両をすられたと泣きついてくる。
その百両は、酔って破った屏風の弁償のため、娘を妾に売ってこしらえたものであった。
また、犯人は美しい女で、彼女とすれ違った時、竜巻に巻き込まれたようにくらくらし、気が付くと、懐の金が消えていたという。
時を置かず、今度は宝石商で一番大きな宝石が盗まれたと訴えがある。
犯人は店にいた三、四人の女の客の誰からしいが、その時、路地を突風が吹く。
突風は道行く女たちの裾を翻らせ、女たちは大慌て。
その一瞬を見逃さず、お枕むすめは犯人を見抜くのだが…」
「セクシー怪獣シリーズ 変身回虫カマキラー」は「セクシー怪獣大暴れ」(太田出版/電子書籍あり)にて読むことができます。
2025年4月18・19日 ページ作成・執筆