「漫画Q 1967年11月1日号」(第42号/80円)
個人的に、気になった作品
・近藤謙・作/島竜二・絵「セクシー怪獣シリーズ 合成人間エッチネン・チカンゴ」
「世紀の暴行魔、古平義夫は関東刑務所で絞首刑となる。
その夜、ヒル博士が刑務所の死体置き場に忍び込み、古平の死体を東京郊外の森の中にある隠れ家に持ち帰る。
ヒル博士は胴体は大蛇、両腕はゴリラ、脚は馬、尻尾は鮫の尾びれ、顔は醜悪な粘土面という合成人間を作り上げ、仕上げに古平の脳髄を頭部に注入する。
その怪物をヒル博士は「エッチネン・ヘンタイダス・チカンゴ」と命名。
怪物は清水春子のいた穴倉バーを襲撃し、彼女と流行歌手の伊東うかりをさらって逃走する。
ヒル博士は鱈博士に電話で「くやしかったら助けに来い」と挑戦するのだが…」
・歌川大雅「ぬめ肌捕物帖第三十二回 足ナメ屋敷の女」
「お枕むすめは江戸で評判の女目明し。
ある夜、お枕むすめと駒吉が見回りをしていると、野良犬が生首をくわえているのを発見する。
生首は若い侍のもので、野良犬は足ナメ屋敷の方から来ていた。
足ナメ屋敷には、娘が婿を選ぶ時、結婚を申し込んだ男に足の裏をぺろぺろ舐めさせるという古い言い伝えがあった。
二人が足ナメ屋敷に向かうと、土蔵の上階の窓から何者かがこちらを覗いていたが、殺人事件があったような雰囲気ではない。
翌朝、お枕むすめが屋敷の老僕を番屋に呼び出し、首を見せると、佐太郎という侍だと判明する。
彼は一昨日、屋敷の一人娘、琴路の婿に決まったが、その直後に失踪していた。
琴路は凄い美人で、妬まれて殺された可能性もあり、これはなかなか難事件。
お枕むすめは土蔵の件が気になり、樹上で土蔵を一晩見張ると…」
・黒田みのる・画/大岡哲郎・作「マイホームの執念」
「新井直樹はマジメなサラリーマンで、四十歳まで遊ばず、念願のマイホームを手に入れる。
ある夜、彼は安キャバレーのホステス、ミミ子に誘惑され、彼女をマイホームに連れてくる。
彼は彼女を家におき、二か月経った時、自分が末期の肝臓癌だと知る。
彼は部屋に閉じこもると、一心不乱に自画像を描き始め、十日後に完成。
彼はミミ子を部屋に呼び、自分が死んだら家を譲る代わりに、ベッドルームには彼の自画像を飾り、また、男を引き入れないことを条件に出すと、その場に倒れて亡くなる。
だが、尻軽なミミ子が約束を守るわけがなく、葬式の翌日から家に男を連れ込むのだが…」
ずっと前から気になっていたのですが、昔の黒田みのるの怪奇短編に作者として名を連ねている「大岡哲郎」氏って誰なのでしょうか?
2025年4月27・28日 ページ作成・執筆