「漫画Q 1967年12月27日号」(第46号/80円)



 個人的に、気になった作品

・近藤謙・作/島竜二・絵「セクシー怪獣シリーズ ラーゲ獣チャブス」
「東京都内で情事中の男性の不審死が連続する。
 男性は物凄い重量を受けて圧死しており、また、交渉中の女性がいずれも姿を消しているため、事故なのか殺人なのかさえもわからない。
 だが、ある日、歌舞伎町のホテルで変態男たちが隣室をマジックミラーで覗き見していた際に奇怪な光景を目にする。
 女性が積極的になったかと思うと、奇怪な怪物に変身し、男にのしかかったのであった。
 この証言をもとに、鱈博士は怪物がチャブスだと突き止める。
 チャプスは「女上位」の遊星ナオンジョーイに住む怪獣で、自分の星の男が絶滅の危機に瀕したため、地球侵略のために送られてきたのであった。
 このままでは地球の男性は滅亡してしまうため、鱈博士は対策に乗り出すのだが…」

・歌川大雅「ぬめ肌捕物帖第三十六回 バラバラ秘夜」
「お枕むすめは江戸で評判の女目明し。
 江戸で美しい処女のバラバラ殺人事件が続けて起きる。
 そんな時、お夢という娘が自分が狙われているとお枕むすめに助けを求めに来る。
 お夢は見世物小屋の奇術師で、美貌で江戸中の人気を得ていた。
 彼女の見世物は箱に入り槍で突かれても傷一つないという奇術で、お枕むすめと駒吉が奇術の間、監視する。
 すると、引っ込むはずの槍の刃先が彼女を串刺しにする。
 槍使いの浪人は逃げ、お夢は整形外科医の堂本玄斎のところに運び込まれる。
 駒吉が心配して玄斎を訪ねると、重大な手術のため、立ち合いは許さないと断られる。
 そこで、駒吉が手術室の床下に潜り込むと…」

・黒田みのる・画/大岡哲郎・作「生きている死体」
「ある男が開発したハイオキサコロイド液。
 これを死体に注入すると、48時間の間、生きている状態に保つことができ、48時間ごとに交換すれば死体を生き続けさせることができた。
 彼はわざと交通事故を起こし、状態の良い死体を手に入れると、それを生き返らせ、自分の手下にするということを繰り返す。
 そして、手下の死体たちに犯罪を働かせて、巨万の富を積み上げるのだが…」

 「セクシー怪獣シリーズ ラーゲ獣チャブス」は「セクシー怪獣大暴れ」(太田出版/電子書籍あり)にて読むことができます。
 本気で脳ミソの腐りそうなラストは必読…ではないかも…。
 黒田みのる「生きている死体」は一種のゾンビもので、興味深くありました。
 ハイチではブーズ―教で生き返らせた死体を労働に使っていたという話ですが、こちらは犯罪に利用しており、着眼点が面白いと思います。

2025年5月10日 ページ作成・執筆

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