「漫画Q 1968年2月7日号」(第49号/80円)
個人的に、気になった作品
・近藤謙・作/島竜二・絵「セクシー怪獣シリーズ 原始日本の二大怪獣」
「宇宙研究所にてタイムマシンが完成する。
試運転のため、開発者の舟木筈夫(モデルはあの人)技師と清水春子がタイムマシンに乗り込む。
春子の目的はフリー・セックスの時代に行くことで、タイムマシンは一万年前の日本に到着。
そこでは原始人がフリー・セックスを謳歌していた。
舟木と春子は早速、それに加わるが、そこに「スケベンゴ」が現れる。
スケベンゴは今から五十万年前に地球上に棲息していた怪獣で、鼻の下が極めて長く、尻尾のレーダーでメスを探して、慰みものにする習性があった。
春子はスケベンゴにさらわれ、その住みかに連れて行かれる。
舟木が原始人に助けを求めると、「ミダーラ」という怪獣が鍵となるようなのだが…」
・歌川大雅「ぬめ肌捕物帖第三十九回 天女の凧舞い」
「おりんは江戸一と評判の水茶屋の娘。
彼女は大凧に乗って飛び、自分よりも高く飛んだ男の嫁にも妾にもなるというので江戸中、大騒ぎ。
多くの男が彼女と夫婦になるため、参加するが、中でも天兵衛という「黒雲」の親分は自信たっぷりであった。
ある春の日、大凧大会が行われるが、彼女と肩を並べたのは天兵衛の凧のみ。
おりんは天兵衛の妻となることを承知するが、初夜の夜…。
おりんの目的とは…?」
・黒田みのる・画/大岡哲郎・作「死を予言する男」
「1964年2月25日、南アルプスで大雪崩があり、五人のパーティが生き埋めになる。
十二時間後、鳥井三夫のみが奇跡的に救出される。
ある夜、彼が恋人の阿佐子とセックスしていると、急に彼の体が冷たくなる。
彼が訝っていると、阿佐子がバラバラ死体になる幻覚が目の前に現れる。
それから一週間後、阿佐子は駅のホームから転落し、轢死する。
それからしばらく経ったある日、彼はバーのマダムに誘われ、下田の旅館でセックスをする。
この時も寒気を感じると、マダムが焼死する幻覚を視る。
その十日後、マダムは前の亭主にガソリンをかけられ、焼死。
彼は自分に人の死を予知できる能力があることを知り、これをもとに大金を手にする。
更に、転職先にも恵まれ、家庭も築き、幸せな日々を送るのだが…」
「セクシー怪獣シリーズ 原始日本の二大怪獣」は「セクシー怪獣大暴れ」(太田出版/電子書籍あり)にて読むことができます。
黒田みのる「死を予言する男」はラストのマヌケなオチがなかなかに味わい深い逸品です。
2025年5月24日 ページ作成・執筆