「漫画Q 1968年2月21日号」(第50号/80円)



 個人的に、気になった作品

・近藤謙・作/島竜二・絵「セクシー怪獣シリーズ 冷凍怪獣フカンジョ」
「冬、青春スターの小泉雅子が蔵王でスキー中に遭難する。
 救援隊が向かうと、彼女は雪の中、下着姿で倒れていた。
 命に別状はなく、元気を取り戻した彼女はスキー中に「真っ白いケモノ」に襲われたと話す。
 彼女の話を信じる者はいなかったが、彼女はこれ以降、不感症になる。
 婦人科の医師、川口博士が彼女を診察すると、彼女の子宮はカチカチに凍っており、また、小さな傷もあった。
 蔵王では小泉雅子と似たようなケースが最近多発しており、川口博士は宇宙研究所の鱈博士に怪獣の調査を依頼する。
 鱈博士は蔵王に調査隊を派遣し、怪獣をおびき出すため、助手の清水春子におとりになってもらう。
 彼女がスキーで滑っていると、何かにつまづくのだが、それは氷の怪獣で、襲われた彼女は…」

・歌川大雅「ぬめ肌捕物帖第四十回 男を喰う雪女」
「ある雪の夜、駒吉が外を覗くと、妖しい裸女の姿を目にする。
 この頃、江戸では雪の夜に雪女を見た者は必ず死体となって発見されるという噂があり、駒吉は死の恐怖に怯える。
 お枕むすめは噂を一蹴し、雪女の正体を突き止めるため、駒吉と共に雪女の足跡をたどる。
 すると、突然、刀を持った侍が駒吉に襲いかかり、お枕むすめも背後から雪女に抱きつかれる。
 お枕むすめが雪女を投げ飛ばすと、雪女は軽い身のこなしでその場から逃げ去る。
 どうにか無事だった駒吉がお枕むすめのもとに戻ってくると、お枕むすめは雪女の顔に心当たりがある様子。
 彼女が向かったのは「生きてる女にそっくりな人形をつくる」ことで有名な人形師、一竜斎の家であった。
 お枕むすめは雪女の顔を一竜斎の人形で見た覚えがあり、一竜斎に話を聞こうとするも、一竜斎は何者かに絞殺されていた。
 雪女の正体とは…?」

・黒田みのる・画/大岡哲郎・作「手首の呪い」
「ある夜、大野進は恋敵の石塚武夫を吊り橋に呼び出し、突き落として殺害しようとする。
 石塚は大野の足に手をかけて粘るが、大野は彼の右手をナイフで切断し、石塚は川に転落。
 大野は足を握る石塚の手をほどき、川に捨てると、不思議なことに手は川を泳いでいく。
 石塚の死は自殺と断定され、半年後、大野は千恵子と結婚する。
 大野が出張したある夜、千恵子のベッドの中に何者かの手があり、彼女を愛撫する。
 千恵子が毛布をはぐと、手首が彼女の太腿にあった。
 手首の指輪から、彼女は手首が石塚のものと知る。
 本当は石塚を愛していた彼女は…」

 「セクシー怪獣シリーズ 冷凍怪獣フカンジョ」は「セクシー怪獣大暴れ」(太田出版/電子書籍あり)にて読むことができます。

2025年5月30・31日 ページ作成・執筆

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