「漫画Q 1968年10月30日号」(第68号/80円)



 個人的に、気になった作品

・近藤謙・作/菅沼要・絵「セクシー妖怪シリーズ 嵐が呼ぶダッチワイ女」
「九月二十八日午前一時過ぎ、台風の最中、バスが崖崩れにあい、濁流に転落、多くの死者を出す。
 死者の一人、飛騨川高子は青年科学者、飛騨川好男の妻で、二人は最近結婚したばかりであった。
 傷心の好男は妻の遺体を家に持ち帰り、高子そっくりのプラスチック製人形に内臓や子宮を移植する。
 そして、肝心な脳の移植になるが、彼はあやまってゴリラの脳を移植してしまう。
 その後、彼は人形の体を愛撫するが、数日後の台風の夜、人形が生き返る。
 彼は自分の愛撫が臓器を活動させたと考えるが、以来、台風の夜になると、ゴリラのような女に男が逆レイプされる事件が発生するようになる。
 嵐が来ると美女からゴリラ女に変身したという目撃情報があり、オオカミ博士は「台風のために死んだ女の怨霊が妖怪化したもの」と考えるのだが…」

・歌川大雅「大江戸さいけ夢売り娘 痴漢の森」
「夢売りおきんは商売女。
 最近、暇だと思ったら、男は女を買うよりも、夜道で女を襲うのにハマっていた。
 これでは商売あがったりで、おきんは痴漢を懲らしめようとする。
 しかし、痴漢に罠で捕まってしまい、いたずらされそうになった時、そこに別の痴漢が現われ…」

・峠竜三郎・作/凡天太郎・絵「幕末暗殺秘話 駆け落ち志士」
「古楽織之介は家老の娘、登美と京へ駆け落ちする。
 織之介は仕事が見つからず、登美が酌婦として支えるも、彼女は岩田屋の岩田屋宗助に犯されてしまう。
 その夜、織之介は偶然に岩田屋宗助が襲われているところを助け、用心棒として雇われる。
 織之介が職を得たことで、生活は安定し、二人は新しい借家に引っ越す。
 一か月後、織之介は岩田屋から伏見の伊勢屋に手紙を届けるよう頼まれるのだが…」

 ネットにもほとんど情報のない「セクシー妖怪シリーズ」が始まった号です。
 同時に、大岡哲郎・作/カトウイッペイ・画「ブラッド・パワーの世界再建計画 われらみな殺人狂」も始まっておりますが、全部通して読めておりませんので、掲載は見合わせました。(タイトル通りにサディスティックな方法で人を殺しまくる内容で興味深くはあるのですが…。)
 また、凡天太郎先生の作品を「漫画Q」で見るのは初めてです。
 この「幕末暗殺秘話」は連載されていたのでしょうか?
 ご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけると幸いです。

・備考
 表紙の汚れ、はげしい。巻頭ヌードポスター欠け?

2025年6月27・28日 ページ作成・執筆

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