「プリンセス1984年11月25日号増刊 ピコット」

 個人的に気になった作品

・広永マキ「悪霊教室」
「老朽化した校舎の改築工事のため、二年B組は、数年来、閉ざされていた教室を使用することとなる。
 井口トシエはこの教室に移ってから、体調が悪く、しょっちゅう意識を失っていた。
 更に、体育の時間、教室で待機していたことから、クラスで起きた盗難の濡れ衣を着せられてしまう。
 だが、彼女を泥棒扱いしていた女生徒が事故死を遂げる。
 トシエは気が付いていなかったが、この事故には彼女がかかわっていた。
 そんな時、クラスに大野加代子という女生徒が転入してくる。
 彼女はトシエと仲良くなるも、トシエには、何かが憑りついていることを知る。
 そして、トシエと距離を取ろうとする加代子が次に狙われるのであった。
 この教室で、過去に起こった事件とは…?」

 「校舎の改築工事」に「悪霊(のいる)教室」ときたら、美内すずえ先生の大傑作「白い影法師」が頭に思い浮かびますが、二番煎じでなく、ちゃんと別の話だったので安心いたしました。
 奇異を衒った内容でなく、よくあるタイプの心霊恐怖漫画です。
 あまり怖くはないものの、広永マキ先生の絵が好きなので、個人的にはオーライです。

2020年8月7日 ページ作成・執筆

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