「週刊少女コミック 1976年9月12日号」

・わたなべまさこ「魔女復活」
「もみじが丘分譲地に引っ越してきた星野一家。
 痩せて冴えない、万年課長補佐の父親(沢男)。
 家事に家計、子供達の進学に始終、神経をカリカリさせている母親(加代子)。
 高校受験を目指して勉強中…なわりに、勉強がはかどっている様子のない兄(秋男)。
 そして、オカルト大好きな小学六年生の咲子。
 ある日、咲子の家に、黒猫が迷い込む。
 その黒猫は、咲子の学校の家庭科教師、北原千枝の飼い猫であった。
 咲子が北原先生の家に猫を届けると、先生は、料理の講習会に咲子の母親を誘って欲しいと話す。
 この分譲地に住む母親達は皆、参加していて、毎週水曜日、学校の家庭科教室でやっていた。
 その後、北原先生が迎えに来て、咲子の母親は講習会に出かける。
 晩方、咲子は、近所の佐々木守に借りた参考書を学校に取りにいかなくてはならなくなる。
 彼女は理科室で参考書を見つけるも、そこで、巨大な水槽に沈んだ佐々木守の姿を目にする。
 慌てて家に戻ると、母親の作ったスープを家族が食べていた。
 家族は変な臭いのするスープをおいしそうに食べているばかりか、誰も咲子の言う事に耳を傾けようとはしない。
 翌日、咲子は守の姿を見るが、ちゃらんぽらんだった彼がガリ勉へと変貌していた。
 また、次の水曜のお料理の講習会の後には、父親が母親の理想通りに変わる。
 咲子は料理の講習会が怪しいと思い、水曜日の夕暮れ、理科室にこっそりやって来るのだが…」

2021年6月18・19日 ページ作成・執筆

雑誌/付録・リストに戻る

メインページに戻る