西たけろう「星からきた少女」(りぼん10月号付録/1967年10月1日発行)
「秋、流星のあった夜の翌日。
画家の卵の一条宏と、シナリオライターである彼の姉、一条アキ子は、公園で美しい少女に出会う。
何も言わぬ少女は二人の部屋まで付いて来てしまい、宏とアキ子は少女のあまりに突飛な行動に目を丸くするばかり。
その時、二人の部屋を訪れた医師の左は、この不思議な少女に興味を持ち、自身が教育することに決める。
数十日後、言葉を覚え、宏とアキ子にもすっかり馴染んだ少女に、アキ子は「白丘奈津江」という名前を提案する。
子供のように言葉を覚えたばかりの奈津江は、「人間」とは何か?という疑問を持つ。
皆と話し合う中で、「人間」にとって「美・愛情・真実」が大切であると、奈津江は教えられる。
しかし、ある晩、四人でレストランで食事をしていた時、女優の黛ミチと出会って、奈津江の運命は一変。
黛ミチがアメリカ映画に出演する半年の間、奈津美を代役に最適と考えたのだ。
奈津美は監督に気に入られ、瞬く間にトップスターへの階段に駆け上がる。
だが、スターとしての生活は、奈津江が考える「幸せ」とはかけ離れたものであった。
ある日、黛ミチがアメリカから帰国する。
だが、彼女は事故で顔に傷を負い、彼女の場所は完全に奈津美に奪われていた。
黛ミチは、奈津美を陥れるため、宏と、婚約者の牧と共に、ある罠を仕掛ける…」
マーガレットに連載されたものを、「りぼんカラーシリーズ」(付録)としてまとめたのではないでしょうか?
東京トップ社から「聖少女の裂けた顔」という凄いタイトルに改題されて単行本化されております。(カラーページがありますが、5ページ程、削除されております。)
それにしても、表紙の「宇宙人」ちっくな少女の格好が気になります。
多重露出を用いて、サイファイな雰囲気を演出しておりますが、こういうセンス、好きだなあ〜。
・備考
ボロボロ。
2018年4月29日 ページ作成・執筆
2020年1月27・28日 加筆訂正