深見青山・原作&監修/ほしのちあき・画
「悪霊の呪い」(心霊コミック・シリーズ/1990年7月31日第一刷発行)
「花の悪霊団」(コスモ・コミックス/1990年7月31日初版発行)


・「プロローグ」
「物質文明の溢れる世界。
 しかし、この三次元世界は目に見えない意識の世界や心霊の世界の影響を受けて存在している。
 そして、私たち人間は悪霊や生霊にしばしばとり憑かれている。
 除霊により悪霊を取り除くことはできるのだが…」

・「婚約」
「一平と礼子は恋愛の末、婚約に至る。
 一平は部長に仲人を頼み、日曜日に礼子の家へ結納に行く。
 だが、彼が彼女の家に着くと、二階の彼女の部屋から悲鳴が聞こえる。
 駆けつけると、彼女は右足の痛みを訴え、転げまわっていた。
 しかも…」

・「破談」
「礼子は原因不明の足の病気になり、礼子の両親から部長を通じて一平に破談の連絡が届く。
 ある日、礼子は友人の和子から悪霊に憑かれていると指摘される。
 一笑に付していたものの、和子に除霊を熱心に勧められ、礼子はコスモメイトを訪れる。
 そこで深見青山と会うが…」

・「除霊」
「深見青山の言霊除霊により三匹の蛇が姿を現わす。
 その正体は鬼と化した三人の娘の霊であった。
 礼子の先祖が犯した罪とは…?」

・「除霊U」
「一方、一平は破談の後、仕事では失敗が続き、金沢への転勤となる。
 自棄酒の飲み過ぎで、健康を害し、心配した友人は彼を強引にコスモメイトへと連れていく。
 深見青山は彼に生霊が憑いていることを見抜くのだが…」

・「愛の守護霊」
「一年半後、礼子は健康を取り戻し、一平は金沢でバリバリ働いていた。
 二人は互いに相手がどうしているか想いを馳せる。
 ある日、一平は東京の本社に出張になるが…」

 タイトルは違いますが同一内容で(注1)、宗教漫画によくある「除霊してハッピー」という内容です。
 こういうものはくどくどと専門的(?)な説明を盛り込むのが常ですが、この作品では読みやすさを考慮したのか、非常にあっさりしてます。(そのため、内容は薄いです。)
 まあ、見所は「キン肉マン」顔になる深見青山氏でしょうか…。
 個人的には、本編よりも巻末の「コスモメイトQ&A」の方が面白くありました。
 Q2では「金もうけ組織」でないことを否定しておりますが、「コスモメイトの会員になる方法」を見たら、やっぱり高い気が…。
 他にもいろいろと思う所はあるのですが、まあ、黙っておくのが吉でありましょう。

・注1
 大きな違いは「悪霊の呪い」の方が一回り大きいハードカバーで、カラーページがあることぐらいです。

2024年4月6日 ページ作成・執筆

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