浜慎二「恐怖学園 血ぬられた校則!?」(1988年9月15日第1刷発行)

「父親の仕事の都合で、七年間、ニューヨークで過ごし、もうすぐ日本に帰国する松川美樹。
 帰国子女の美樹が日本で入る学校は、美樹のいとこが卒業した聖尚学園が候補に挙がっていたが、見学に訪れた美樹の父親はあまりいい印象を抱いていなかった。
 日本に帰国する前日、美樹の父親は支店長から急な電話を受け、もう一日、滞在を延ばすよう言われる。
 翌日、仕方なく妻と娘だけを先に帰国させるが、支店長はそんな電話をかけたことがないとのこと。
 不穏なものを感じ、美樹の父は、慌てて次の便で日本に向かうが、その飛行機は墜落してしまう。
 美樹の父の死体は結局見つからず、「呪いだ」と書かれた手帳だけ発見された。
 そんな悲劇の後、美樹は聖尚学園に入園。
 同じく帰国子女のアヤとアイと仲良くなるが、学園は話に聞いたのとは全く違う。
 学園も先生も雰囲気が暗く、寮での生活は厳しい校則でがんじがらめ。
 自由奔放なアヤは校則は破るためにあるものと早速日曜日の外出の門限を破るが、その後、副理事長達に呼び出され、説教を受ける。
 部屋に戻されたアヤは顔面蒼白、説教が終わり、退室しようとした際に、振り向くと、副理事長の背後に大きな影があったと言う。
 その夜、悲鳴に目を覚ました美樹とアイは、アヤが校門の忍び返しに死体となってぶら下がっているのを目にする。
 その場に現れた副理事長は単なる事故だと言い、結局、アヤの死は隠蔽されてしまう。
 美樹とアイは次の外出日にこのことを話すことを決めるが、その夜、アイは見えない何者かによってドアに叩きつけられ、額を割って血まみれになる。
 悲鳴を聞きつけ、ドアから顔を覗かせる寮生達だが、誰も助けに来ようとはしない。
 またもや現れた副理事長の一行によって、アイの身体は運び去られ、翌日、アイの姿が消えても、誰一人として疑問に思わない。
 その夜、美樹は学園から脱走し、公衆電話で母親に助けを求めるが、魔の手は美樹にも伸びていた…」

「悪魔崇拝をする学園」テーマの佳作です。
 でも、似たようなテーマの浅井まさのぶ「恐怖! マリア学園の地下室に」にあとちょっとで及ばない感じです。
 トータルで見れば、浜慎二先生の方が上ですが、こじんまりした印象を受けます。
 ページを増やして、もっといろいろとやらかして欲しかったものです。

平成27年3月8日 ページ作成・執筆

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