森由岐子「B型血液悪魔の誘惑」(1984年12月15日第1刷発行)
「麻生美樹(B型)は売り出し中の怪奇漫画家。
彼女は、アシスタントの畑なおみと都内のマンションで暮らしていた。
畑なおみは、出版社の早瀬という男に想いを寄せていたが、自分の容貌にコンプレックスを持っているため、積極的になれない。
そこで、美樹がこっそり早瀬に相談すると、整形して美人にでもなれば考えてもいいという返事。
おせっかいの美樹はなおみに整形手術をするよう猛プッシュをして、なおみは顔全体に整形手術を施す。
しかし、手術の結果は大失敗で、なおみの顔はひどく醜くなってしまう。
更に、美樹がこの件を題材に漫画を描いたところ、大ヒットしてしまい、なおみはマスコミの注目の的となってしまう。
なおみは、美樹と早瀬を恨みながら、唯一の肉親である祖母のもとに自殺する旨を記した遺書を残して、失踪。
なおみの祖母は、孫を失ったショックから急速に病み衰え、自宅でひっそりと孤独死する。
同じ頃、美樹と早瀬は、なおみの祖母の幽霊に遭遇する。
以来、スランプとなった美樹は、早瀬と共に、東北の山奥にある別荘へ気分転換に出かける。
だが、なおみの祖母の怨霊はここでも二人にまとわりつき、早瀬は豪雨による山崩れで死亡。
美樹は、なおみの祖母の霊を弔うために、全国の霊場巡りの旅へ出るが…」
「血液型恐怖シリーズ」第二弾です。
この作品で興味深いのは、ヒロインが怪奇漫画家であることです。(ちゃんとベレー帽かぶってます。)
もしかして、森由岐子先生ご自身がモデル?(ただし、森由岐子先生はA型とのことです。)
本作では、アシスタントが一人、いることになってますが、森先生にもアシスタントの人は付いていたのでしょうか?
貸本でデビューをした御人なので全部自分でやるという印象が個人的にあります。
でも、一人で単行本描き下ろしはしんどいでしょうから、多分、いたんでしょうね。
ちなみに、出版社の社員、早瀬はサイテ―な野郎です。(これにもモデルがあるの?)
2019年1月24日 ページ作成・執筆