浜慎二「幽霊が泣く教室」(1981年11月15日第1刷発行)

「明成小学校。
 六年生の仁科絵美は、校庭の隅の便所に入った時、ギフ蝶を見る。
 また、学校の生徒でない、髪の長い少女の姿も便所で見かける。
 その日のギフ蝶は彼女の住む団地にまでつけて来るが、彼女の家族は誰も信用してくれない。
 その翌日の放課後、彼女は無人の教室にギフ蝶を見つけ、捕まえようとするが、蝶は消えてしまう。
 訝る彼女の前にいつの間にか、昨日の少女が現れる。
 突如、少女の顔は苦悶に歪み、助けを求めるように絵美を見つめると、その顔は崩れ、骸骨のようになる。
 絵美は教室から逃げ出すが、ギフ蝶が彼女の周囲に現れるたびに、この少女は現れ、おかしなことが起こる。
 この少女は一体誰なのだろうか…?」

 
平成27年2月26・27日 ページ作成・執筆

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