森由岐子「恐怖の包帯女」(1987年6月15日第1刷発行)
「看護婦の山根真紀(19歳)は入院中の敷島財閥の御曹司、裕と知り合い、結婚に至る。
しかし、裕の両親は彼女を快く思わず、冷たく当たる。
孫でもできれば態度が軟化するのではと妊娠を望むものの、子宝になかなか恵まれない。
三年目にしてようやく、彼女の祈りが通じたのか、知亜美という女児を授かる。
裕もその両親も知亜美にメロメロになるが、真紀だけは知亜美に愛情を抱くことができず、かげで虐待する。
そんな時、謎の包帯女が敷島家の周辺に現れるようになる。
更に、血だらけの女性が屋敷内に出没し、義母や知亜美は恐怖に慄く。
相次ぐ異変に、敷島家のお手伝いの志津は、知亜美の出生に疑問を抱くようになるが…。
包帯女の正体とは…?」
レディース・コミックよりの内容ではないでしょうか?
超自然的怪異の要素はなく、ドロドロした心理描写や人間関係をメインとしたサスペンスです。そのためか、児童虐待の描写もどこかリアルです。
ラストは「人形館の花嫁」を踏襲して、ちょっとマヌケに思いました。
2019年1月21日 ページ作成・執筆