古賀新一「悪霊 きつね屋敷」(1976年9月15日第1刷・1979年3月15日第8刷発行)
収録作品
・「悪霊 きつね屋敷」
冒険王の付録本 「キツネ屋敷の伝説」を改題したものです。
内容は、そちらのページでご確認ください。
・「モンキー彦一」
猿の集団により莫大な被害を受けている村。
普段から猿に似ているとからかわれている彦一は、猿の着ぐるみを着て、猿に紛れ込み、村の被害を食い止めようと考える。
まずは、ボス猿に取り入ろうとするが、彼が目にしたのは、猛烈な飢餓に苦しむ猿達であった。
そんな中、ボス猿は猿達全員で村を襲撃しようと命令を出す…」
奇妙な味わいの話です。
荒唐無稽なストーリーの中にヒューマニズムが捩じ込まれ、何とも形容しがたい印象を残します。
端書きによると、古賀新一先生は実際に千葉県の高宕山動物園を取材したとのこと。
猿の社会の中に、古賀新一先生は何を見出したのでしょうか?
「人間が猿を責める資格がどこにあるというんだっ!!」は、けだし名言です。
・備考
カバー貼り付け。
2018年3月18日 ページ作成・執筆