こまるえいこ「まさかの将門くん」(1988年4月15日第1刷発行)
・「第1話 吸血鬼の乱」
日和美々(本当は、美々子らしい)は東西高校の二年生。
母親を亡くし、学者の父と二人暮らしのため、家事と勉強を両立させる、秀才少女であった。
ある日、彼女が学校から戻ると、冷凍庫の中に、平将門の氷漬けが入っていた。
これは、父が、研究所での保管を不安視して、家に隠していたのである。
美々が電話で父親とやり取りしている間に、将門は復活し、彼女の家に居座ることとなる。
将門は、口うるさく、テキト〜で、美々は振り回されて、ゲンナリ。
そんな時、学校の裏庭で、三宮銀次郎が倒れているところに出くわす。
彼は、テストの順位で美々からトップの座を奪ったガリ勉で、ひどく疲れていた。
同じく、疲れていた美々は、授業をさぼって、彼をそばで見守る。
体力を回復した銀次郎は美々に告白し、付き合うことなるのだが、将門は銀次郎に不穏な瘴気を感じていた…。
・「第2話 異次元時空連続体」
正月。
美々は、将門と共に、母方の叔母の高野家を訪れる。
だが、美々はどうも違和感がぬぐえない。
叔母夫婦は、いとこの弘の顔色ばかり窺っていて、弘も別人のようであった。
更に、美々は、家全体が逆方向を向いていることに気付く。
将門によると、ここに来る時にテレポートしたことが原因で、パラレルワールドに迷い込んだらしい。
そして、別世界の自分と将門が、高野家にやって来るのだが…。
・「第3話 化けネズミ戦役」
美々は、お隣さんが留守の間、飼い猫のクレオパトラを預かることとなる。
以来、彼女は無意識のうちに、おもちゃ屋で猫のぬいぐるみの首を絞めたり、夜中に冷蔵庫の食べ物を食い荒らしたりするようになる。
将門は美々が何ものかに憑りつかれていると、呪詛返しを行う。
しかし、本当に呪われているのは、猫のクレオパトラであった。
中途半端な呪詛返しで、美々の家に怨念の群れが集まってしまうが、その正体とは…?
・「第4話 ハルマゲドン」
体操の時間、将門が手を貸したせいで、美々は全身脱臼になってしまう。
彼女は山奥の病院に運ばれるが、そこは防衛庁研究所であった。
そこでは異世界の生物についての研究が行われ、将門は結界に閉じ込められる。
そんな中、研究所の上空に、異様な冷気をもった寒気が近づいてくる…。
こまるえいこ先生は、少女漫画家の小丸栄子先生らしいのですが、少女漫画に疎いため、確認が取れておりません。
非常に軽い、コメディー漫画です。全く怖くはありません。
でも、まあ、このユルさが好きな方もいるのではないでしょうか?
2020年10月28日 ページ作成・執筆