広永マキ「亡霊!ミイラの鏡」
(1983年12月15日第1刷・1985年7月15日第4刷発行)

「イギリスのある田舎町にある、日本人実業家、黒崎大造の邸。
 邸には、大造の他に、娘のミカ、後妻のメアリー、そして、住み込みの使用人のティムとその母親が住んでいた。
 ミカは、後妻のメアリーを嫌うが、実は、メアリーは、黒崎大造の隠し財宝を目当てに結婚していた。
 ある日、大造にジムという浮浪者同然の男が現れ、大造から大金を強請り取る。
 だが、彼は邸を出てすぐに轢き逃げにあい、死亡する。
 ミカをとティムもその現場に居合わせ、ミカは気絶するが、エイラス・モーガンという老婦人が彼女を介抱する。
 エイラスは、この件がきっかけとなってか、ミカの家庭教師兼お世話係として雇われる。
 ある時、エイラスはミカに、エジプトの骨董品という金の鏡をプレゼントする。
 エイラスによると、この鏡は未来を写すらしい。
 ミカは、想い人であるティムの十年後を思い浮かべると、彼がエジプトのピラミッドで発掘隊として働いている情景が鏡に映る。
 しかし、ミカの未来は、何も映らない。
 数日後のミカの誕生日、プレゼントの白馬が暴走し、ミカは九死に一生を得る。
 その際、ティムは、物陰からミカを見つめるエイラスの姿に気づき、エイラスに対して不信感を強める。
 また、大造は、ミカの部屋で、金の鏡を見て、顔色を変える。
 一方、後妻のメアリーは、大造の隠し財宝を探すうちに、エイラスが何かを企んでいることに気付くのだが…。
 エイラスの正体とは…?
 そして、ミカの運命は…?」

 新味のあるストーリーではないと思いますが、よくまとまっていると思います。
 ただし、後味は相当、悪いです…。

2020年3月22日 ページ作成・執筆

立風書房・リストに戻る

メインページに戻る