白蓮華「死を呼ぶ鏡」(1986年7月15日第1刷発行)

「大月女子中学校。
 中学三年生の文智(もんち)理恵と鬼月明子は親友同士。
 ある時、明子の従兄、京介がシルクロード・ツアーから帰ってくるというので、理恵も会いに行く。
 その際、京介が明子にお土産として買ってきたのが、古い鏡であった。
 理恵はその鏡に、奇怪な鬼女の姿を見るが、口には出すのは控える。
 帰宅後、理恵が、チェッカーズ(懐かしい〜)のライブをビデオ予約しようとすると、テレビの画面に、鏡の鬼女が明子を襲うシーンが映る。
 ビデオをチェックするものの、先程のシーンは映っていない。
 翌日、理恵と明子の二人は、京介が彼女と共にいる場面を目にする。
 彼に想いを寄せていた明子はショックを受けるが、理恵は「体ごと(…)ぶつかってみるのよ」と大胆なアドバイスする。
 んで、明子はその大胆なアドバイスを文字通り、実践するも(上半身裸で迫った模様)、京介に引かれて、失恋するよりも悪い結果に…。
 それをきっかけに、今まで明るく優しかった明子は別人のように凶暴かつ陰険になる。
 だが、理恵は、失恋だけが原因ではないと考え、京介に鏡のことを尋ねに行く。
 その夜、理恵は、鬼女に襲われる。
 両親が留守で、幼馴染の勇気(高校生)が泊まっていたため、ことなきを得たが、翌朝、京介の恋人が喉を切られて殺害されたことを知る。
 理恵と勇気が明子に会おうとするものの、明子は校舎の屋上から跳び下り自殺を遂げる。
 明子の遺書から、理恵は全ての元凶が鏡にあることを知る。
 この鏡の秘密とは…?
 そして、鬼女の正体は…?」

 キクタヒロシ氏「昭和の怖い漫画」にて採り上げられ、エロ表現に関して「サービス過多な感がある」と評された作品です。
 私も目を通しましたが、立風書房のレモンコミックスの中で、トップクラスのエロさです。(注1)
 中学生女子の裸や下着姿が多いのもどうかと思いますが、ヒロイン達のあまりに早熟なセリフの数々が今となってはかなりヤバめ。
 と言うか、ホラー漫画の世界に、エロ漫画のキャラを投げ込んだような感じで、このビミョ〜な違和感が本作の肝ではないでしょうか?(テキト〜言ってます)

・注1
 槙村ただし先生の「悪魔のタロットカード」よりも上だと思います。
 黒田みのる先生の作品はどうだろう…?

2020年2月20日 ページ作成・執筆

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