日野日出志「霊少女魔子」(1984年2月15日第1刷・1985年4月5日第4刷発行)

「今まで数々の怪事件を解決してきた霊能力少女、早乙女魔子(小学六年生)。
 ある日、彼女が登校すると、校舎に不吉な影が覆いかぶさっているのを目にする。
 魔子は学校に恐ろしいことが起きる前兆と予言するが、果たして、その通りとなる。
 給食時間、天井に大量のミミズがわき出たり、理科の時間、解剖されたカエルが蘇えって、生徒達に跳びかかる。
 遂には、理科準備室の人体模型や美術室のデッサン用の石膏が動き出し、生徒達を襲う騒動となる。
 怪現象が続発し、怪我人が出たこともあり、学校は休校。
 その間、魔子は、親友の武田由紀とその弟の協力を得て、怪現象を裏から操る人物を霊視する。
 池か沼のほとりにある家から、霊力が出ているところまでは突き止めるが、それ以上は、妨害が入ってわからない。
 その夜、魔子達は、霊力によって操られたゴミ人形に襲われ、間一髪のところで撃退。
 翌日、魔子達は、学校に対して殺意を燃やす犯人を明らかにすべく、霊視した場所に向かうのだが…」

 立風書房の日野日出志先生の作品はどうも評価は高くないようです。
 確かに、ひばり書房で刊行された作品のような「鬼気迫る」パワーはありません。
 でも、敢えて比較しようとしなければ、充分楽しめる出来栄えだと私は思っております。
 とは言うものの、この作品、後半、霊能力少女が安直に指先から光線とか出しちゃったりしてますので、やっぱり比較したくなるかも…。
 とりあえずは、前半の、学校での怪現象の描写はなかなかバッド・テイストで楽しめます。
 なお、個人的に、印象に残ったのは、生徒達の「歯並びの悪さ」でありました。

2017年5月17日 ページ作成・執筆

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