浜慎二「学校で夜、幽霊が!」
(1976年8月15日第1刷・1984年7月15日第26刷・1986年7月15日第30刷発行)

「村上順子の一家はこの町に引っ越して、まだ間もない。
 土曜日の午後、小学五年生の順子は、宿題として出された刺繍を学校に忘れてきたことに気づく。
 順子は人気のない校舎へ行き、教室に向かう。
 机に忘れ物はあったものの、人の気配がする。
 順子が教室の外に出ると、顔ははっきりとしないが少女が一人立っている。
 少女の後を追うと、少女の姿は消えてしまい、どこからかピアノの音が…。
 順子がピアノ室を覗くと、誰も演奏していないのにピアノから音楽が流れている。
 ピアノの音が止むと、ピアノ室から切断された両手が這い出てきて、順子に襲い掛かる。
 順子は家へ逃げ帰るが、このことがあってから、謎の少女は度々順子の前に現れるようになるのだった…」

 ひたすらストレートな怪談なのであります。ストレート過ぎて、印象が薄いかもしれません。
 内容よりも、冒頭で怪談を話す担任の先生の方が記憶に残ります。恐らく、モデルは古賀新一先生です。

平成27年2月24・25日 ページ作成・執筆

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