浜慎二「亡霊! 呪いの村」(1985年1月15日第1刷・1988年7月15日第5刷発行)

「東北にある、とある過疎の村、烏舞(うぶ)村。
 その村に、大きなホテルやペンションを建てて、開発していこうという計画が持ち上がる。
 大森建設の社長の大森栄蔵は、開発を引き受けるが、そのためには、村人の信仰の対象になっている大木を伐らねばならない。
 手始めに、枝を落とそうと、栄蔵は職人を大木のもとに向かわせるが、職人は日が暮れても帰ってこない。
 栄蔵は大木のある所に様子を見に行くと、大木の幹に大勢の顔が浮き出ている。
 そして、職人は死体となって、枝の切れ目に首を引っ掛けてぶら下がっていたのだった。
 急にその枝が折れ、栄蔵を直撃する。
 一方、東京に住む栄蔵の妻のもとに、夫が怪我をしたので、村まで来るようにとの電話がかかってくる。
 翌日、栄蔵の妻、美江と、娘の由里子は列車を乗り継ぎ、烏舞村までやって来るが、迎えに来た建設会社の社員も、見舞いに行った病院も、美江と由里子が泊まった宿もどこかおかしい。
 由里子と美江はここから逃げようとするが、どうしても抜け出せない。
 この村の大木にまつわる悲惨な過去とは一体何なのだろうか…?」

平成27年3月3日 ページ作成・執筆

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