まいた菜穂・他「少女残酷物語 猟奇的な殺人」(2019年12月3日初版第1刷発行)

 収録作品

・まいた菜穂「あめあめ、ふれふれ」(「ちゃおDXホラー」2019年1月号増刊)
「菅野理央は小学四年生に上がった時、水野マリアのグループに入る。
 水野マリアは母親がモデルという金持の娘で、彼女自身も読者モデルをしており、友達もイケてる女の子ばかり。
 しかし、理央の家庭は母子家庭で、母親は焼き鳥屋で働いていた。
 理央は貧乏臭い母親や家庭環境がいやでいやでたまらない。
 そのことをマリアたちに秘密にしていたものの、ある日、母親が学校に宿題を届けに来て、彼女の努力は水の泡となる。
 母親を恨みながら、雨の中を帰宅していると、母親の勤める焼き鳥屋の近くを通りかかる。
 その時、彼女は「雨降りのうた」の都市伝説を思い出す。
 雨の日にこの歌を歌いながら人を指さすと、交通事故で子供を亡くした母親の幽霊がその人を連れて行ってしまうと言われていた。
 理央が「あめあめ、ふれふれ」と歌いながら母親を指さすと、母親が突然倒れる。
 そのまま病院に運ばれるが、倒れた原因は過労であった。
 理央は母親がどれだけ苦労していたかを知り、心から反省する。
 翌日の登校中、理央はマリアが友達に理央の母親の悪口を言っているのを耳にする。
 怒りに駆られ、彼女はマリアを指さし、雨降りのうたを歌うと…」

・小森チヒロ「ザクロの味」(「ちゃおDXホラー」2019年9月号増刊)
「ある村では年に一度、ある学年から女子が選ばれ、柘榴山の鬼神様に柘榴を捧げる習わしがあった。
 村長の娘、一戸詩織は自分が「柘榴の神子」に選ばれるため、努力を怠らない。
 しかし、一つだけ不安材料があった。
 それは友人の平井清で、彼女が選ばれる可能性も否定できない。
 そこで、詩織は清を柘榴山に呼び出し、スタンガンで気絶させる。
 後の始末は鬼神様に任せ、詩織はその場から立ち去るが…。
 鬼神に柘榴を捧げる理由とは…?」

・三ツ星しずく「観察日記」(「ちゃおDXホラー」2019年9月号増刊)
「西野遊花(15歳)の弟、秀は「完璧」な少年。
 遊花は秀にずっと較べられて、内心では少なからず妬んでいた。
 ある日、彼女は秀の弱みを握れないかと考え、彼の部屋を訪れる。
 机の上に「観察日記」と書かれたノートがあり、中身はどうやら何かの観察日記らしい。
 そこに秀が戻ってくるが、どうやらこの観察日記が彼の弱みらしかった。
 遊花はひそかに観察日記を読み進めるが、どういう意味が隠されているのかさっぱりわからない。
 ただ、最後の『赤色が一番、キレイだと思う。』という文章が引っかかるのだが…」

・えびなしお「森のくまちゃん」(描きおろし)
「くまちゃんはいつだってかわいそうな子のみかた。(くまちゃんは大きめの着ぐるみのような生きもの(?)。小さなクマのぬいぐるみと一緒。)
 夕方、ある少女がいじめっ子に大切なウサギの人形を捨てられる。
 彼女が草むらの中で人形を捜していると、小さなぬいぐるみがウサギの人形を彼女に差し出す。
 そして、人形を捨てたいじめっ子は…」

・おりとかほり「闇に愛された日常」(「ちゃおDXホラー」2012年11月号増刊掲載)
「仲谷朱莉は中堅アイドル。
 順調にアイドル活動を続けていたが、人気が出るにつれて、ヘンなファンが増え、いろいろとトラブルが増え始める。
 中でも一番の問題は黒い封筒に入ったファンレターであった。
 文章は思い込みの塊で、まさにストーカーの思考そのもの。
 更に、手紙は彼女のマンションにも直接届けられ、しかも、就寝中の彼女を盗撮した写真が入っていた。
 そこで、マネージャーの横山篤弘はホテルの部屋を手配する。
 しかし、彼女がライブから帰ると、部屋には猫の死体が転がし、カーテンには血で「オカエリ」と書かれてあった。
 とりあえず、彼女が事務所で待機していると、事務員の石川卓郎が息せき切って駆け込んでくる。
 彼は横山が何者かに切りつけられたと報告するのだが…。
 ストーカーの正体は…?」

・なぎり京「悪夢は花のかおり」(「ちゃおDXホラー」2019年9月号増刊)
「木野崎もも(14歳)は下校途中、見知らぬ花園に迷い込む。
 花園を管理しているのは美しい少女で、彼女はももに「夢を現実にするポプリ」をプレゼントする。
 このポプリを枕の下に入れて眠ると、夢が現実になるが、『いい夢は現実に。悪い夢は夢のまま』という優れもの。
 実際、ポプリの効果は素晴らしく、ももは皆の憧れのマコトとカップルになる。
 一方で、彼女の身体には異変が起き始め…」

 「森のくまちゃん」は原作レイプ系サイテ〜映画の「プー あくまのくまさん」を彷彿させる内容で味わい深くありました。(たったの4ページしかないのが寂しい…。)
 残りの作品はどれも個人的には印象が薄かったです。

2024年10月2日 ページ作成・執筆

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