溝口涼子・他「呪いの藁人形」(2012年9月5日初版第1刷発行)

 収録作品

・溝口涼子「呪いの藁人形」(描きおろし)(「ちゃおデラックス」2011年夏の超大増刊号)
「美容専門学校。
 明治まりこは早野せとなというクラスメートにとても嫌われていた。
 ナナという友人はかばってくれるも、ボロカスに言われると、やはり凹んでしまう。
 そんなある日の夕方、彼女は公園で藁人形を拾う。
 偶然、せとなの髪の毛が手元にあったので、それを藁人形に入れて、ストレス解消のつもりで、両腕のところをペンで刺してみる。
 すると、翌日、せとなは藁人形と同じ所を怪我していた。
 まりこはこれが偶然かどうか試すため、備品倉庫室で藁人形の頭にペンを刺すと、同時にせとなは頭に怪我をする。
 藁人形の効果に快感を覚えながらも、まりこはヘタするとせとなを殺してしまうかもしれないと考え、藁人形はとりあえずカバンにしまう。
 だが、せとなはまりこが藁人形を持っていることに気付き…」

・小室栄子「呪い代行サイト」(「ちゃおデラックス」2012年1月号増刊)
「暗野未々子は四条かなみのグループからいじめを受けていた。
 自殺しようとまで考えるが、それよりかは復讐を決意。
 そんな時、スマホで「呪い代行サイト」を見つける。
 これは金額を払えば、どんな呪いでもかけられるというもので、四条かなみをターゲットに試しに安いのを選ぶと、すぐに効果が現れる。
 未々子は有頂天になり、今まで自分をいじめて相手に呪いをかけまくり、気分爽快。
 しかし、気が付くと、請求金額がかなりの額に上っていた。
 彼女は親の財布からお金を盗もうとするが…」

・坂元勲「ねえ、きいて…」(「ちゃおデラックス」2011年7月号増刊)
「@ノート」
 ある夜、寺田アコはマンションのゴミ捨て場にごみを捨てに行く。
 その時、ゴミ捨て場でノートを拾い、自分の部屋に持ち帰って読む。
 ノートには「マーくん」という彼氏とのノロケが書かれてあった。
 ノートはゴミ収集の前日に一冊だけ捨ててあり、アコは日記の続きを読むのが楽しみになる。
 更に、ノートの著者らしき女子高生(岩沢ヨーコ)をマンションで見かけ、アコは彼女を応援するメモをゴミ捨て場に置く。
 すると、ノートの最後のページにはメモの返事が書かれており、アコはノートの持ち主と何度もやり取りをする。
 ところが、ある日、アコはヨーコとマーくんの痴話喧嘩を目撃し…。
「A電話」
 さつきは風邪気味で学校を休む。
 家で寝ていると、電話が鳴り、留守電にメッセージが入る。
 電話の主は「さっちゃん」という人に謝りたいらしく、何度も何度もかかってくる。
 さつきは電話に出て、間違い電話だと告げるものの、相手に話は通じない。
 たまりかねて、電話の線を抜くも、電話はまだかかってくる。
 相手は留守電で「今から行くから」と告げ、電話は切れるのだが…。

・かがり淳子「呪いのタイムカプセル」(「ちゃおデラックス」2011年1月号増刊)
「小学校の卒業記念に校庭に埋めたタイムカプセル。
 六年後、当時の卒業生たちが高校卒業時に掘り出され、彼らは六年前の自分が書いた手紙に大はしゃぎ。
 そんな中、マキとミズキは担任からナルミの家に手紙を持って行くよう頼まれる。
 マキ・ミズキ・ナルミは仲良し三人組であったが、ナルミは小学校卒業後すぐに川で溺死していた。
 マキとミズキはナルミの家を訪ね、母親に手紙を渡すと、それには泉という男子生徒と付き合っているらしい旨が書かれていた。
 更に、彼にストラップをもらったと書かれてあったが、そのストラップはタイムカプセルに入っていたもので、ミズキが自分のものと主張し入手していた。
 マキはミズキにストラップについて尋ねるも、彼女は否定し、しかも、これから泉と会うと言う。
 ところが、彼女は歩道橋から転落する事故を起こす。
 その現場にはナルミらしき少女の姿があった。
 マキはミズキの関係者ということで一緒に病院に行く。
 すると、ミズキの携帯電話に泉から着信がある。
 彼もミズキに携帯電話のストラップについて聞こうとしており…」

・明野みる「ループ」(「ちゃおデラックス」2011年7月号増刊)
「瀬戸莉奈は6月20日を何度も繰り返していた。
 朝、起きて、何らかの原因で彼女が死んで、また、同じ朝を迎える…のループ。
 莉奈はループを脱け出すために毎回、違った行動を取るが、結局、死ぬ運命から逃れられない。
 ある時、彼女は人間関係を変えることを考える。
 そこで早速、彼女は彼女に好意を持っている柴田に告白すると、彼は大喜び。
 その直後、彼女は事故死するが、彼のステキな笑顔は記憶に焼き付いていた。
 彼と再会するため、彼女は絶対にこのループから抜ける決意を固めるが…」

・のせじゅんこ「呪われた手鏡」(「ちゃおデラックス」2012年1月号増刊)
「野々宮かんな、小西咲良、丸山香、杉本樹里(全員14歳)はバレーボールをしていると、ボールが校外にすっ飛んで行ってしまう。
 かんながボールを捜しに行くと、神社の祠の所にあり、祠の中の鏡が割れていた。
 彼女が鏡を覗くと、鏡には何も映っていない。
 そこに残りの三人が現れ、彼女たちは神社の人にはだまっておこうとそのまま立ち去る。
 だが、立ち去り際、咲良は自分の両目が鏡に映ってなかったと呟く。
 翌日、割れたビルの破片が目に入り、両目に大けがを負う。
 次に、野球部のボールが飛んできて、鼻を骨折。
 彼女は鏡を見た時に鼻が映ってなかったらしい。
 あの鏡は呪いの伝説があるというのだが…」

 「呪い」をテーマにした作品が六作品中、四作品でかなりゲンナリします。
 個人的にベストは後味悪すぎの、のせじゅんこ先生「呪われた手鏡」でしょうか。
 中学生とは言え、ものを壊して知らんふりをしてますので、自業自得ですわな。

2024年10月30日 ページ作成・執筆

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