みづほ梨乃「ショコラの魔法〜dark spice〜」(2011年4月6日初版第1刷発行)
森の中にあるチョコレート屋、ショコラ・ノワール。
お客を出迎えてくれるのは美しいショコラティエの哀川ショコラと猫のココア。
彼女の作るチョコレートはどんな願いでも叶えてくれる。
ただし、その代償として大切なものを一つ、失うこととなるのだが…。
・「エキストラダークチョコレート 黒と白の境界」(「ちゃお」2010年10月号ふろく)
「飯塚奈美はオシャレ好きな明るい女の子。
職員室で先生から説教を受けた後、教室に戻ろうとすると、クラスメートの加賀という女子生徒が校舎裏の茂みで何かを捜していた。
加賀は放っておいてと言うものの、どうやら大切なものらしく、奈美は協力を申し出る。
加賀が捜しているのはカバンで、中に大切なお菓子が入っているらしい。
しかも、カバンを隠したのはいじめっ子二人組であった。
奈美は加賀にいじめられているのか問うと、彼女は物凄い顔で否定する。
奈美がその剣幕に戸惑っていると、加賀のカバンが屋上のすぐ下の排水管に引っかかっているのに気づく。
カバンの場所を知ると、加賀は突如、奈美の頭を背後から殴り…。
カバンの中身とは…?」
・「チョコレートワッフル 閉ざされた世界」(「ちゃお」2010年11月号)
「哀川ショコラが引きずり込まれた本。
それはカカオが魔界図書館から借りてきた本であった。
魔界の本には人間の魂が入っているものがあり、この本は美空歌帆について物語られていた。
美空歌帆は転校する福村という男子生徒に告白しようとするも、直前になって勇気が出ない。
そこで魔法の本に頼って、何度も過去に戻っては同じことを繰り返していた。
しかし、本の終わりが近づくにつれ、歌帆は徐々にやつれていく。
ショコラは彼女を助けようとするも、結局は本に魂を奪われてしまう。
ショコラとカカオが現実世界に戻ると、そこに来客が…」
・「ホワイトトリュフ 白の虚像」(「ちゃお」2010年2月号)
「七瀬紗代は元気いっぱいだが、おっちょこちょいな女の子。
麗徒学園に転校した初日、クラスメートに自己紹介すると、皆の様子がおかしい。
特に、神山という陰のある男子生徒が彼女に対してつっけんどんであった。
後日、紗代は彼に小夜という双子の妹がいたことを知る。
彼女は去年のクラス対抗水泳大会で泳げないのにリレーに出て、無理が祟り溺死したのであった。
彼は妹の死を「事故」ではなく、自分を含むクラスメート全員の責任と考え、悩み苦しむ。
そして、彼は遂にブランシェに妹を生き返らせるよう頼む。
その代償はクラスメートを生贄にすることであった…」
・「オランジェット 輝きのカケラ」(「ちゃお」2010年夏の超大増刊号)
「秋口都は奥森中学校のバスケットボール部。
彼女は今までの頑張りが認められ、女子バスケットのキャプテンに選ばれただけでなく、男子バスケットのキャプテン、坂井に告白され、天にも昇る気持ち。
坂井にいいところを見せようと、合宿では大張り切りで部員たちに厳しい練習を課すが、二葉という部員は彼女を鬱陶しく思う。
二葉はショコラ・ノワールで扇動のチョコ『ピスタチオ』を入手し、部員たちを嘘の情報で操る。
都は部員全員に反抗され、孤立無援になるも、坂井を心配させたくなく、彼の前では元気に振舞う。
しかし、都への風当たりはつよくなる一方で、彼女はすっかり自信をなくす。
そんな時、彼女は哀川ショコラに出会い…」
・「ショコラミエル 消せない想い」(「ちゃお」2010年冬の超大増刊号)
「一ノ瀬ユイはサッカー部の真田に片想い中。
彼女は毎日、彼に差し入れをするも、全く相手にしてもらえない。
そんな彼女に目を付けたのが、サッカー部のプレイボーイ、嶋中。
バレンタインデー当日、ユイは真田に部活後、裏庭で待っていると手紙を入れるが、嶋中はそれを握りつぶし、ユイは真田にふられたと思い込む。
傷心の彼女に嶋中はチョコをあげる。
そのチョコはショコラ・ノワールの『ショコラミエル』で、失恋の痛みを忘れることができるが、その代償として心から想う相手の記憶を失ってしまう。
ユイは真田のことは全く忘れ、嶋中と付き合うこととなるのだが…」
・「おまけまんが アニメ・ショコラの魔法 アフレコレポート!」
「ショコラの魔法」は「ちゃおふろくDVD」にてアニメ化され、そのアフレコ見学記です。
作者の感激と興奮がもろに伝わってきて、微笑ましいです。
みづほ梨乃先生がノッていたのか、どの作品もなかなか良質の内容です。
個人的には、「魔界の本」をテーマにした「チョコレートワッフル 閉ざされた世界」が凝った展開で、面白く思いました。
ただ、「魔界図書館」については謎が多いので、別の回で詳しい説明とかあるのかな?
2024年10月11・12日 ページ作成・執筆