みづほ梨乃「ショコラの魔法〜evil essence〜」(2011年11月6日初版第1刷発行)
森の中にあるチョコレート屋、ショコラ・ノワール。
お客を出迎えてくれるのは美しいショコラティエの哀川ショコラと猫のココア。
彼女の作るチョコレートはどんな願いでも叶えてくれる。
ただし、その代償として大切なものを一つ、失うこととなるのだが…。
・「マンディアン 命のかたち」(「ちゃお」2010年5月号)
「閉店後のショコラ・ノワールに「花の精」を名乗る少女が忍び込む。
彼女の友達の三国まどかは重い心臓病であった。
まどかは心優しい少女で、病院の花壇の世話をして、嵐の夜に花を守ろうとしたこともある。
しかし、冬が来て、花壇の花が枯れる様を見て意気消沈し、手術を受ければ助かるのに受けようともしない。
花の精の少女はまどかを勇気づけるチョコを哀川ショコラにお願いする。
ショコラは少女が勝手に食べたチョコレートで願いを叶えることができると言うのだが…」
・「禁じられた遊び」(「ちゃお」2010年8月号ふろく)
「ある高校の二年B組。
田中未歩、伊藤マヤ、松田明、鈴木貴子はオタク四人組。
ある日、未歩が魔法のショコラティエから買ったというチョコレートを持ってくる。
チョコは四個あるが、一つだけ本物で、それには「食べた人に死がおとずれますように」という願いが込められていた。
スリルを求めて、四人は同時に一つずつ食べるが、何も起こらず拍子抜け。
だが、翌日、明が教室で首つり自殺をする。
犠牲者はそれだけにとどまらず…。
未歩が本当に願ったことは…?」
・「ラングドシャ 哀しき虚像」(「ちゃおデラックス」2011年春待ち超大増刊号)
「日高織江は人見知りの激しい女の子。
そんな彼女でもネットの世界でなら、他人と普通におしゃべりすることができた。
彼女は「おりひめ」というハンドルネームであるコミュニティ・サイトに書き込みをしていたが、ある時、オフ会の話が出る。
友人のアイデアで、彼女は可愛く着飾り、ネットで演じているキャラをどうにか通す。
だが、コミュニティのメンバーのショウ(「Show」)と出会ったことから、事態はややこしくなる。
彼はイケメンかつ進学校に在籍しており、織江はお嬢様学校に通っていると嘘をつく。
しかも、彼とはまた別の日にデートすることとなり、織江は大ピンチ。
そんな時、彼女はショコラ・ノワールの噂を思い出す。
早速、行ってみるも、嘘を本当にするチョコレート「ラングドシャ」はどういう代償があるかわからず、結局、織江は食べずに店を出る。
とりあえず、彼女はお嬢様高校の制服を人に借りて、急場を凌ぐが、コミュニティ・メンバーの「ビアンカ」にその嘘がばれてしまい…」
・「チョコレートフォンデュ 疑惑の泉」(「ちゃおデラックス」2011年春の超大増刊号)
「ある製菓学校。
八尾伊吹と七村志乃は共にパティシエを目指すライバル同士で、何かにつけ張り合っていた。
特に、学年末の実技試験でトップになれば特待生でフランス留学ができるため、二人の敵対心は最高潮。
ある日、伊吹が遅くまでお菓子作りに励んでいると、臼井という教師が彼女に話しかけてくる。
彼は彼女が志乃に勝つために仲のよい先生方に彼女に票を入れるよう働きかけると言うが、伊吹は自分の力で勝ちたいと申し出を断る。
だが、パイピングのテストでは伊吹は三位にも入らず、志乃は一位。
更に、授業中に志乃に渡されたバーナーが急に火を噴き、伊吹は火傷し、コンテストをあきらめざるを得なくなる。
伊吹は志乃が臼井に取り入ったと怒りに燃え、彼女に詰め寄るが…」
・「チョコレートモールド 心の鍵」(「ちゃおデラックス」2011年初夏の超大増刊号)
「木下さやかは学校でひどいいじめを受けていた。
そんな彼女を大沢ミナという少女がただ一人、助けてくれる。
いじめのターゲットはミナに移るが、彼女は全く動じない。
そこでいじめっ子たちはさやかにミナを無視するよう強要する。
またいじめられることへの恐怖心で、さやかはいじめっ子に従い、ミナはクラスで孤立し、突然、転校してしまう。
後でさやかがミナの机を調べると、小さな箱とショコラ・ノワールのカードが入っていた。
この箱は魔法がかかっていて、開けることができず、彼女はショコラ・ノワールを訪れるのだが…」
・「ショコラ・フィナンシェ 罪を継ぐもの」(「ちゃおデラックス」2011年1月号増刊)
「北岡樹里は両親を亡くし、天涯孤独の身を嘆いていた時、大おばの北条院御幸に呼ばれる。
法上院御幸は富豪で、その豪邸には樹里を含めて五人の親族が招かれていた。
居間に哀川ショコラと名乗るショコラティエが現れる。
彼女は、大おばはまだ亡くなってはいないが、140億円の遺産を誰に譲るか明日決めると話す。
彼らは遺産を相続するにふさわしいかどうか試されるのだが、不合格になると…」
・「番外編 ショコラとカカオ」(「ちゃおデラックス」2011年7月号増刊)
「哀川ショコラが熱中症にかかり、臥せる。
カカオは彼女を看病しようとするのだが…」
個人的には、ネット社会をテーマにした「ラングドシャ 哀しき虚像」が興味深く思いました。
ハッピーエンドも心地良いです。
2024年10月21・31日 ページ作成・執筆