玉井たけし「魔界ゾンべえ@」(1987年7月25日初版第1刷発行)

・「ゾンビが町にやってきた」
「ゾンビの子供、ゾンべえは誕生日を機に、魔界から人間世界にやって来る。
 そこで、草野球をしていた少年、岡留戸(おかると)マン太と出会い、野球の試合に参加するのだが…」

・「ゾンべえ対怪僧ポコ珍」
「マン太の家にやって来たゾンべえ。
 マン太はゾンべえを下宿させようとするも、マン太の母親は猛反対。
 そこに、怪僧ポコ珍が現れ、ゾンべえをありがたいお札で封印しようとする。
 ゾンべえはポコ珍から逃げようとするが…」

・「ゾンべえファミリー全員集合」
「マン太の家に届いた、バケ猫ドクロの宅急便。
 箱の中には、ゾンべえの家族(パパンバ、ママンバ、オジンジ、オバンバ)が入っていた。
 彼らはゾンべえと共に、マン太の家に住むことを願うが、マン太の母親は熱を出して寝込んでしまう。
 マン太の母親に気に入られようと、ゾンべえの家族は家事を手伝おうとするのだが…」

・「人質こわーい!!」
「逃亡中の銀行強盗犯がマン太の家に逃げ込む。
 彼は、留守番中のマン太とゾンべえの家族を銃で脅し、居座ろうとするのだが…」

・「恐怖の地獄めぐり」
「年末の大掃除の際、二階から落ちて、マン太が死んでしまう。
 マン太を生き返らせるため、ゾンべえは地獄に降り、エン魔大王にかけあう。
 エン魔大王の怒りに触れたゾンべえは、マン太と共に、地獄めぐりの刑となるのだが…」

・「マン太、魔界をいく」
「冬休み、マン太は、ゾンべえ一家の里帰りについて、魔界を訪れる。
 そこで、スキーをしたり、パーティーに招かれたりするのだが…」

・「めでたい!!めでたい!!初もうで」
「お正月、マン太の家に、大阪のおじがやって来る。
 おじはすっかり酒でできあがっており、ゾンべえ一家に対しても全く動じない。
 マン太達は、おじを帰るまで酔わせておこうとするのだが…」

・「キュララに初恋!」
「人間界にやって来た吸血少女、ドラ・キュララ。
 彼女が最初に目を付けたのは、マン太とゾンべえの二人であった。
 キュララに恋したゾンべえは、あの手この手でアタックするのだが…」

・「ゾンビのシェイプアップ」
「ゾンべえと同じくゾンビのガバやん。
 しかし、あまりにおデブなため、誰もゾンビと思わず、怖がってくれない。
 そこで、マン太とゾンべえは、ガバやんのダイエットに協力することになるのだが…」

・「めざせ!アイドル!!」
「アイドル誕生決戦大会で優勝したゾンべえ。
 芸能界に入った彼は、とんとん拍子にスターへの階段を昇るのだが…」

・「るんるん、みがわりデート」
「マン太は、さなえちゃんとのデートの日に風邪でダウンする。
 嘆くマン太を見かねて、ゾンべえは、マン太に変装して、さなえとデートをするのだが…」
(「月刊・別冊コロコロコミック」に掲載されたものを収録)

 「魔界ゾンべえ」は、あのコロコロ・コミックの紙面にて、腐乱した内臓と脳ミソをまき散らし、「コロコロ史上、最強にグロい」と称される漫画です。
 実際、グロさは半端なく、スカトロ描写と相まって、バッチイ描写がてんこ盛りです。
 でも、内容的には「ゾンビの一家が人間界で起こす珍騒動」を描いたギャグ漫画で、ギャグ漫画としてはかなりいい線いっていると思います。
 この「エキセントリックさ」、今でも充分、通用する面白さでは?

2019年5月12日 ページ作成・執筆

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