玉井たけし「魔界ゾンべえA」(1988年1月25日初版第1刷発行)

・「でた!ゾンビハンターだっ」
「バッチいゾンビを退治しようと意気込む、きれい好きのゾンビハンター。
 彼はオカルトビーム砲で、ゾンべえ達を焼き尽くそうとする。
 ゾンべえ達はデパートの屋上にある遊園地に逃げ込むが、そこが火事になり…」

・「こどもの日!元気度チェック」
「こどもの日。
 キュララがマン太とゾンべえに耳寄りな話を持ってくる。
 それは、三丁目のげんろく爺さんが開く「元気くん決定大会」の件であった。
 優勝者には豪華賞品が用意されているが、そのためには、爺さんから鍵を奪わなくてはならない。
 力づくでは無理と、ゾンべえ達はいろいろな作戦を考えるのだが…」

・「魔人オオカミイラ」
「ゾンべえ達の住む、善の魔界と対立する、暗黒魔界。
 暗黒魔界の大魔王、ワルジャは、善の魔界を滅ぼし、人間世界を征服しようとしていた。
 そのために、ドクトル死神は、オオカミ男とミイラ男の遺伝子を組み合わせた魔人、オオカミイラを創りだす。
 その最初の標的として、ゾンべえ一家が選ばれるのだが…」

・「やっちゃんなんてこわくない!?」
「マン太は、ラジコンを道で走らせていると、ラジコンを車に轢かれてしまう。
 その車には二人組のヤクザが乗っていた。
 ヤクザ達はゾンべえとオジンジに因縁をつけるのだが…」

・「霊点道士と鬼ごっこ!?」
「ピクニックに出かけたゾンべえ一家。
 転げたおむすびを追うと、その先の穴の中に壷を見つける。
 壷の中には、キョンシー退治の専門家である霊点道士、名は王珍珍が封じ込められていた。
 解放された霊点道士は、ゾンべえ達をキョンシーの仲間だと言って、倒そうとするのだが…」

・「臨海学校で大ハッスル!」
「夏休みの臨海学校。
 ついでに参加したゾンべえは、泳げないマン太をあの手この手でサポートする。
 だが、鮫の出現により、マン太達は島に取り残されてしまい…」

・「チャンピオンになっちった」
「町内体育館にプロレスを観に来たマン太とゾンべえ。
 しかし、ベビーフェイスの一心与作は、ヒールのデビル横綱に恐れをなし、ゾンべえ達にベルトを渡して、逃走。
 仕方なく、ゾンべえは、デビル横綱と戦うこととなるのだが…」

・「ゾンビVSオバケ!!」
「ハイキングに出かけたマン太、ゾンべえ、キュララの三人。
 あっさり遭難してしまった彼らは、夜の山中で荒れ果てた洋館を発見する。
 そこには姉弟のオバケが住んでおり、ゾンべえ達の生気を吸い取ろうとするのだが…」

・「ぶきみ町大運動会」
「秋、マン太とゾンべえ一家は、三丁目の選手として、大運動会に参加する。
 そんな彼らの前に、一丁目の常仁勝造(つねに・かつぞう)とその息子、勝増が立ちはだかる。
 常仁親子は汚い手を使って、ゾンべえ達を妨害するのだが…」

・「結婚式大パニック!!」
「久美子お姉さんの結婚式。
 華やかな式のはずが、風邪気味のゾンべえがくしゃみをする度に大騒動に…」

・「ホラー大集合!!」
「殺人鬼マイケル・ジェイソンが暴れるホラー映画「13月の金曜日」。
 マン太がその映画を観ていると、オジンジがブラウン管の中から殺人鬼に襲われている少女をこちら側に引っ張り出す。
 だが、一緒にジェイソンも現実世界に出て来てしまい…」

 「魔界ゾンべえ」の二巻にして、最終巻です。(巻末に「第3巻に続く」とはありますが…。)
 ものの本によると、連載当初から、ギャグ漫画とは思えぬグロさから猛烈にクレームが寄せられ、結局は打ち切りになってしまったとのこと。
 確かに、二巻は一巻に較べると、グロ描写は抑えめになり、パロディーや下ネタ・ギャグの比率が高くなったように思います。
 それにしても、もしも単行本未収録作があるのなら、全部まとめて復刻本を出して欲しいものです。
 草葉の陰の玉井たけし先生も喜んでくれるのではないでしょうか。

2019年5月13日 ページ作成・執筆

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