春瀬花香「ナゾトキ・ホラーショー」(2020年12月30日初版第1刷発行)
・「開幕」
「キルミケは謎解きの大好きな、かわいい猫。
彼(?)の出す問題を解くことができなければ…」
・「第1幕」
「芦屋真緒は人生をとにかく楽しく生きることがモットーの少女。
ある日、彼女のクラスで村川芽衣という少女が自殺する。
それでも、彼女は喪に服すことよりも、自殺した少女の分まで楽しく生きることを主張する。
帰宅後、スマホをいじっていると、「最高にスッキリする究極の謎解き」を謳うサイトを見つける。
彼女がクリックすると、次の瞬間、彼女は見知らぬ場所にいた。
そこにキルミケが現れ、彼女を「ナゾトキ・ホラーショー」に招待したと話す。
制限時間10分の間に5つの問題を解き、番号順に答えを並び替えて答えを導き出せば、彼女の勝ち。
ただし、制限時間内に解けなかったり、解答を間違えると、彼女には死が待ち受けていた…」
・「第2幕」
「賢木花恋は放課後、彼氏の拓真と一緒に親友の美穂のお見舞いに行く。
だが、それ以降の記憶がなく、彼女は「ナゾトキ・ホラーショー」のステージにいた。
制限時間は10分で、漢字をテーマにした問題が三つ出題される。
最後に三つの謎解きの答えが示すものを当てることができれば、彼女の勝ち。
ただし、間違えたり、制限時間を過ぎてしまうと、彼女のいる台の下には針の山があり…」
・「第3幕」
「片岡優衣には新(あらた)という弟(7歳)がいた。
自転車に乗れるようになった彼は二週間前、友人の家に行く途中、事故にあい亡くなる。
優衣が事故現場で弟の冥福を祈っていると、いつの間にか、彼女は「ナゾトキ・ホラーショー」に参加させられていた。
制限時間は10分で、英語をテーマにした三つの問題に答え、最後、答えを並び替えて、英文を完成させることができれば彼女の勝ち。
ただし、間違えたり、制限時間を過ぎてしまうと、彼女の背後にある巨大なローラーが…」
・「第4幕」
「富沢千夏は明るく、友人の多い少女。
彼女は友人から永野という少女が車の前にとび出して、入院したと教えられる。
永野はクラスではいつも一人ぼっちであった。
でも、まあ、自分たちには関係ないと別の話題に移るが、次の瞬間、千夏は「ナゾトキ・ホラーショー」のステージにいた。
制限時間は10分で、三つの問題が出題されるが、テーマは「仲間外れを探せ!」。
更に、正解すると、答えが実際に現れるという。
そして、謎を解くことができないと、巨大な刃物の振り子に…」
・「第5幕」
「高槻紗菜の母親は火事でひどい火傷を負い、病院に運ばれる。
火事の原因は煙草であった。
紗菜が手術室の前で看護婦たちに慰めてもらっていると、いつの間にか、彼女は「ナゾトキ・ホラーショー」のステージに立っていた。
制限時間は10分で、三つの謎を解き、その答えを入れ替えて、文を完成させることができれば、彼女の勝ち。
いくら間違えても構わないが、制限時間を過ぎると、彼女のいる筒の中は水で満たされ…」
・「終幕」(描きおろし)
「キルミケはショーのフィナーレとして問題を出す。
制限時間は1分。
答えがわかったら、大きな声で答えなければならないが…」
ホラー漫画と謎解きをうまく組み合わせた意欲作だと思います。
まあ、謎解きに関しては、「ちゃお」の読者が対象ですので、そこまで難しいものではありません。
でも、バラエティに富んでおり、歯ごたえのあるものも幾つかあります。
登場する少女たちの中には死刑にするには気の毒な理由のある者もあり、そこが惜しい気もしますが、それでも、なかなか楽しめる内容でした。
にしても、解けなかったら、かなり悔しい…。
2024年8月29日 ページ作成・執筆