光原伸「アウターゾーンE」(1993年2月9日第1刷発行)
・「第34話 マジックドール@」
「麻薬取引の捜査に巻き込まれて、命を失った坂内マキ。
しかし、それは死神の手違いで、現世に戻ろうにも、身体は荼毘に付されてしまっていた。
そこで代わりの身体が見つかるまでの間に合わせに、着せ替え人形に魂を宿らせる。
マキは、自分が命を失うきっかけになった、火牙明という刑事のもとに身を寄せるのだが…」
・「第35話 ここは どこだ!?」
「ふと男が気が付くと、路上に横たわっていた。
記憶がなく、道端の人に話しかけるものの、人は皆、精巧な人形であった。
建物の中に入るが、どれも空っぽであった。
男は町から脱出しようとするが…」
・「第36話 落ちたグラス」
「超能力者に憧れる少年。
彼はある事故で、超能力を手に入れる。
スプーンを曲げたりして、周囲に得意げに見せびらかしていたが、気が付くと、クラスメートの彼への態度が徐々に変わっていく…」
・「第37話 マジックドールA」
「マキの魂の宿った人形と、共に行動する火牙刑事。
彼のもとに、強盗殺人犯が病院に立てこもったと言う連絡が入る。
病人を人質にしているので、うかつに踏み込むわけにはいかない状況の中、人形のマキを犯人がいる病室に潜り込ませる…」
・「第38話 ゲームの達人」
「学校ではちっとも冴えない古橋君も、「レバーとボタンで神」になる「ゲーセン魔人」(注1)。
大抵のゲームはクリアしている彼は、難易度が最高と言う「世界中でたった一台しかないゲーム」と出会う。
それは格闘ゲームで、彼はそのゲームにのめり込んでいく…」
1983年のアメリカ映画『デビルゾーン』(原題『NIGHTMARES』)の第二話なのであります。
映画では、当時のアメリカ合衆国でのゲームセンターの雰囲気を味わえます(多分…)。
・「第39話 無情の町」
「近未来。
人間は他人に対する感情というものを失っていた。
そういう風潮に違和感を感じている女性が、彼女を理解してくれる男性と出会う。
しかし、彼の正体は…」
・「第40話 黒帽子」
「過去に妖精に命を狙われたことがある少年も今や高校一年生。(「第29話 妖精を見た!」(『アウターゾーンD』収録)を参照のこと)
彼は所属する美術部の合宿で山奥のペンションを部員達と訪れる。
そのペンションの近くに廃屋があり、彼らはその廃屋を探索することにする。
そこは過去、妖精を研究する学者が住んでいて、彼らは一本のビデオテープを見つける。
彼らがそのビデオテープを再生すると…」
ネタばれなのですが、これって『死霊のはらわた』ですよね…。
でも、借りたのは設定だけでして、ストーリーは独自のもので、読み応えのある怪奇マンガになっております。(かなりB級ですが…)
「週刊少年ジャンプ・平成4年26号〜34号」掲載分収録
・注1
電気グルーヴ「HI−SCORE」(アルバム『KARATEKA』に収録)の歌詞より引用させていただきました。
平成27年6月9・10日 ページ作成・執筆