光原伸「アウターゾーンG」(1993年6月9日第1刷発行)

・「第50話 契約」
「内気で大人しいため、いじめの格好の標的になっている女子高生。
 いじめっ子に対抗するには呪いしかないと考えた彼女は、ミザリィのオカルト・ショップを訪れる。
 とは言え、どれも素人の扱えるものではなく、ミザリィは魔法陣を使って、悪魔を召喚する。
 女子高生は、ふりかけた相手に不幸をもたらす「邪水」を、契約書にサインをして、手に入れる。
 だが、オカルト・ショップに入る彼女を、いじめっ子のリーダー格が目撃していた…」

・「第51話 召喚」
「文化祭で、悪魔を呼び出す儀式の実演を催すことに決めた、オカルト研究会の面々。
 彼らは、美沙里で悪魔を召喚する道具を一式レンタルする。
 文化祭前夜、彼らは好奇心から召喚儀式を試してみる。
 すると、本物の悪魔が現れ、驚いた拍子に、悪魔に命令するための剣を魔法陣の外に落としてしまう…」

・「第52話 脱出」
「(「召喚」の続き)
 魔法陣の中にいれば安全だが、それも魔法陣の蝋燭が燃えている間のみ。
 彼らは脱出の方法を探るのだが…」

・「第53話 訪問者」
「人里離れた場所に居を構える小説家、トミー・クイーン。
 彼はいまだ過去の悔恨に囚われていた。
 彼が少年の頃、お互いに好きだった少女がいた。  しかし、思春期の男の子故、気恥ずかしさから彼女に意地悪をしてしまう。
 彼は彼女にそのことを謝ろうと思っていたが、彼女は家族と共に飛行機事故で亡くなってしまったのであった。
 ある夜、彼の家に一人の男が訪ねて来る。
 車が故障したとのことだが、どこか胡散臭い所がある。
 そして、更に訪問者が…」

・「第54話 ゆがんだ心・前編」
「ロディは、トレーシー博士の下、研究所で極秘の研究に従事していた。
 ある日、彼は、婚約者でトレーシー博士の娘、クリスと共に、実験に参加する。
 その研究とは、生体をスキャンし、緻密な機械部品で同じ構造のレプリカントを作るというものであった。
 動物実験は成功し、次は、人体実験に移る。
 その際、選ばれたのは、クリスであった…」

・「第55話 ゆがんだ心・後編」
「実験は成功したかに見えたが、レプリカントが凶暴化するという欠陥が明らかとなる。
 閉鎖された研究所で、ロディ達はクリスのレプリカントを追う。
 そして、クリスのレプリカントは、本人と入れ替わろうとしていた…」

・「第56話 マジック・ドールD・前編」
「連続する密室殺人事件。
 手掛かりは、被害者に送りつけられた人形のみ。
 そして、その送り主は霊能者の雨月京子。彼女は、死刑になった連続殺人犯、雨月俊男の母親であった。
 殺された相手は全て雨月俊男の裁判や取り調べに関係しており、火牙刑事の上司にも人形が送られてくる。
 火牙刑事と人形のマキは上司の家で張り込みをするのだが…」

・「第57話 マジック・ドールD・後編」
「火牙刑事とマキは、殺人事件の犯人が呪いの人形であることを突き止める。
 しかし、それを証明することはできず、雨月京子を罪に問うことはできない。
 切羽詰まった火牙刑事はオカルトの専門家であるミザリィに相談するのだが…」

・「第58話 悪夢」
「悪夢に悩まされるOL。
 彼女は昔から予知夢をよく見たが、今回は夢の内容を全く覚えていない。
 女同士で飲みにいった際、彼女は終電を逃し、駅で途方に暮れる。
 すると、一人の中年の男性が彼女を送ろうと申し出る。
 だが、彼は彼女を山中に連れ込み、ナイフを手に彼女に襲いかかる。
 窮地に陥って初めて、彼女は悪夢の内容を思い出すのだが…」
(「週刊少年ジャンプ」1992年45号〜1993年1号掲載分収録)

2019年1月1・2日 ページ作成・執筆

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