中森清子「東京マグニチュード8.2」(1983年2月25日初版発行)
「直下型大地震に襲われた東京。
ヒロインの香川緑、その女友達のマコ、委員長の脇坂、ちょいワルの山下の四人は、崩壊する高校からかろうじて脱出。
彼らは生き延びるため、廃墟と化した東京を彷徨うこととなる…」
(「昭和57年「ザ・マーガレット」掲載)
中森清子先生は1970年代の「週刊マーガレット」でラブ・コメで人気を得ていた漫画家さんのようです。(注1)
アマゾンでたいていの作品が電子書籍化されて読めるようですが、そのスジで有名な二つの作品のみ、電子書籍化されておりません。
一つは、女子高生の「レイプ、脅迫、妊娠」を扱った、とても「週刊マーガレット」で連載したとは思えない、メガトン・ヘビーな「桐子の場合…」。
そして、もう一つが「第二の東京大震災」をテーマにした「東京マグニチュード8.2」。
どちらも注目されるべき内容のように思いますが、私の知らないところで、いろいろと問題があるのかもしれず、復刻に至っておりません。
んで、作品の紹介ですが、今回は粗筋を三行で済ましております。
と言うのも、この作品を濃く、かつ、面白く紹介しているブログがあるからなのです。
それは、gogoさんの「夜更けの百物語/ほんとうは楽しいパニックホラー・中森清子「東京マグニチュード8.2」」であります。
ここで、この作品の魅力は余すところなく語り尽くされておりますので、私如きがはたから差し出口を出すことはありません。(注2)
グーグルで「中森清子 東京マグニチュード」で検索すると、上位に出てきますから、興味のある方は是非とも読んでみてください。
ただし、基本的に「ゲテモノ」マンガですので、その点、ご留意を。
ちなみに、私の持っている文庫には、前表紙の裏に、以前の持ち主(女の子?)の書き込みがあります。
「思い出の本 小学校三年生の時、盲腸で入院中にこの本を読み、ビックリショック」とのこと。
う〜ん、確かに小学三年生が(病院で!!)読むにはキツ過ぎる内容だなぁ〜と思いつつも、この書き込みに、殺伐とした読後感が癒されます。
・注1
ラブ・コメ作品はあまり読んでませんが、「ドッキリ新婚」はかなり好きです。
少女マンガの主人公のくせして、ヤることはヤッている、「ほんわかエロス」なところがいいんです。
・注2
ブログで紹介されている、浦野千賀子先生の「東京マグニチュード8.7」(1973年/未単行本化)、復刻されないかな〜。
ずっと探してるんだけど、これがなかなか…。
2017年8月2日 ページ作成・執筆