御茶漬海苔「童鬼」(1987年1月10日初版発行)

 収録作品

・「自由研究」
「夏休み。
 健一の自由研究は、蛙の解剖。
 だが、姉に蛙の解剖はダメと言われ、その代わりに、彼は姉を解剖する…」

・「人柱」
「刑事の畑中里志は、父親の臨終の際、母親の死の真相を聞かされる。
 両親の出身地である東霊村で、母親は人柱に選ばれ、生き埋めにされたのであった。
 真相を確かめるべく、里志は吹雪の真っ只中の東霊村を訪れる。
 旅館の老婆に人柱峠について聞くが、よそものには教えられないとそっけない。
 そこで、旅館の老婆の後をつけ、里志は村長の家での村人達の集会を覗き見する。
 部屋の中央には白無垢の着物を来た少女がおり、彼女は旅館の老婆の孫娘であった。
 そして、彼女こそが人柱に選ばれた娘であった。
 人柱に選ばれた娘はどんな奇蹟でも起こせるらしく、聖地を侵した罪で片腕を切断された女性記者(?)の腕を再生させる。
 その時、里志は後頭部を何者かに殴られ、気が付くと、聖地を侵した女性記者と二人あなぐらの中に監禁されていた。
 一方、村では、吹雪から村を救うため、少女を人柱にしようとする。
 旅館の老婆は何とかして孫娘の命を救おうとするのだが…」

・「オカルト倶楽部」
「オカルト倶楽部を訪ねて来た、一人の少女。
 彼女は、オカルト倶楽部のマスターに、最近、話題になっている連続殺人事件の犯人が自分らしいと打ち明ける。
 彼女は、毎晩、人を殺す夢を見て、翌朝、その人が殺された事件がニュースになっているのであった。
 証拠として、彼女は、自分のベッドの中にあった、被害者の片腕を持参する。
 その夜、オカルト倶楽部のマスターとアシスタントの女性は、彼女の家に赴く。
 様々な装置を彼女に取り付け、実験的に眠りに就かせるのだが…」

・「童鬼」
「いじめっ子二人に廃ビルの中に、顔だけ出した状態で生き埋めにされた少女。
 彼女の前に、童鬼が現れる。
 童鬼は、彼女が心から願っていることを叶える代わりに、片方の目玉をよこすよう提案するのだが…」

・「ぬがせごっこ」
「初夏、山の中のペンション。
 男二人(先輩と岩田)、女二人(秋世と桜)の若者達がトランプをする。
 罰ゲームとして、負けるごとに一枚ずつ服を脱ぐルールが決められる。
 男二人と秋世は結託して、桜を負けさせ、すっぽんぽんにしようと画策。
 だが、彼女は決してブラウスだけは脱ごうとしない…」

・「ギロチン」
「夏江は父親の大切にしている壷を割ってしまう。
 姉の秋江と妹の冬江に口止めをお願いし、三姉妹は母親の問いかけに対してだんまりを決め込む。
 そこで、母親は小さなミニチュアのギロチンを持ち出し、三姉妹にギロチンの穴に指を差し込むよう言う。
 ギロチンの刃につながる綱は奇妙な人形が握っており、嘘つきを見抜くことができると言うのだが…」

・「北京号の惨劇」
「ある宇宙船が、160年前も前に消息を絶った北京号に遭遇する。
 艦内を調べてみると、奥に、粘液に包まれた娘を発見する。
 昏睡状態の彼女を保護し、調査するが、百六十年前と全く変わりはない。
 この娘の秘密とは…?
 そして、謎のモンスターが乗組員達を襲い始める…」

 御茶漬海苔先生の初期の怪奇マンガ短編集です。
 当時から抜群に面白いのですが、スプラッター映画全盛期の雰囲気が漂っているところに、ホラー映画に夢中の小・中学校期を過ごした筆者としては非常に感慨深いものがありました。
 個人的ベストは、はブラックな味付けの掌編「ギロチン」です。

・備考
 カバー痛み。p1、上部に白い紙貼りつき。

 
2017年12月8日 ページ作成・執筆

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