玄太郎「不死蝶伝説」(1987年2月5日発行)

 収録作品

・「呪いの夢人形」(「週刊漫画サンデー」連載)
「新聞記者の結城三郎と、天草美和は結婚を約束していた。
 美和は、身寄りがなく、人形を集めることで寂しさを紛らわしてきた。
 特に、彼女が大切にしていたのは、クリスチャンだった両親が遺した、古い日本人形で、その人形は四つ、十字架を首に下げていた。
 ある日突然、美和は、三郎にだまって、会社を辞め、失踪する。
 原因がわからず、戸惑う三郎は、奇怪な殺人事件に遭遇する。
 それは、十字架をくわえた生首死体が、新宿の路上に転がっていたというものであった。
 その十字架は、美和の人形が首に下げていたものであり、三郎は殺人事件に美和が関わっているのではないかと疑う。
 そして、同じように、十字架が関わる殺人事件が長崎でも相次いで起こる。
 三郎は事件を追ううちに、寛永十七年に起きた悲惨な冤罪事件について知るのだが…」

・「不死蝶伝説」(「週刊漫画サンデー」連載)
「資産家のボンボン、志賀静馬は、新任教師、三条美代に、亡き母親の面影を重ねて、恋い慕う。
 ある日曜日、彼は、美代のために、幻の蝶を捕りに山に出かけるが、崖から転落。
 落ちた所は線路で、機関車に轢かれて、死亡するが、三条美代を想うあまりに彼岸から戻って来る。
 しかし、身体も顔も、事故のせいで、メチャクチャになり、彼は、母親のために建てられた離れに引きこもる。
 彼は、美代への愛を貫くため、ある夜、彼女の夢に蝶男として現れ、彼女を犯す。
 その夢から三か月後、美代は妊娠していた…」
 表紙のイラストほど、ケバい蝶男は出てきませんが、それでも、蝶の羽を生やした裸の男というのは、こっ恥ずかしいものがあります。(注1)
 蝶と人間女性がまぐわう描写はなかなかシュールであります。

・注1
 「うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ」に、そんなシーン(全裸ではなかったけど)があったような記憶があるけど、どうだったかなあ…?

2020年1月23日 ページ作成・執筆

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