志水アキ・他「本当に怖いネット掲示板百物語」(2024年11月1日初版発行)

 収録作品

・景山五月「きさらぎ駅」
(2ちゃんねる掲示板「身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ26」98〜635(2004/1/8〜9))
「『はすみ』という女性は帰りの電車に乗っていておかしなことに気付く。
 彼女は通勤に静岡県の某私鉄を利用しているが、いつもなら5分程度で駅に着くのに20分経っても電車は走り続けていた。
 窓の外は真っ暗で、電車の乗務員室に行ってみても、ブラインドが降りていて、人の気配はない。
 電車はトンネルを抜けた後、速度を落とし、駅に停まる。
 その駅は「きさらぎ駅」という無人駅で、はすみが降りている間に電車は発車してしまう。
 駅の周辺は本当に何もなく、はすみは親に電話をして迎えに来てもらおうとするが、きさらぎ駅の場所がわからない。
 仕方なく、彼女は線路を歩いて戻ろうとするのだが…」

・志水アキ「ドライブイン」
(2ちゃんねる掲示板「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?308」849〜866(2013/2/4))
「若い男性が三人、長野に行った帰りでのこと。
 夜中に山中の一本道をずっと走っているが、全く他の車を見かけない。
 その時、ドライブインを見かけ、そこでルートを再確認することとなる。
 ドライブインはかなり古びており、彼らが休憩室に行くと、三人の娘が彼らに声をかけてくる。
 彼女たちも彼らと同様、道に不安を感じ、ドライブインに立ち寄ったのであった。
 だが、このドライブイン、奇怪なことばかりで…」

・宮尾行巳「姦姦蛇螺」
(2ちゃんねる掲示板「怖い話投稿:ホラーテラー」(2009/3/26))
「馬場一樹はヤンキーであった。
 彼が母親に暴力を振るった時、父親は彼が住む地区にある「禁忌の森」に行ってみろと彼を煽る。
 馬場は悪友の太田、足立と共に金網のフェンスを乗り越え、『禁忌区画』へと入る。
 先に進むと、六本の木を六本の注連縄で囲んだ中に箱が安置されていた。
 馬場は中に入り、箱を開けると、四隅に四本のお神酒入れが置かれ、中央には六本の楊枝が(ハハ>)というように並べられている。
 馬場がうっかりその楊枝の形を崩すと、フェンスに付いていた鈴が一斉に鳴り出す。
 彼らの前に姿を現したものの正体とは…?」

・北岡朋「猫の忍者」
(2ちゃんねる掲示板「身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ151」121〜841(2008/3/21〜22))
「『猫の忍者』に狙われていると訴える青年。
 一週間前の夜から毎夜、彼のアパート周辺には猫の忍者が集まり、彼の動向を窺っているのだと言う。
 彼は自分の言うことが真実だと証明するため、猫の忍者の写真を撮ろうとするのだが…」

・ワサイ「禁后A」
(2ちゃんねる掲示板「怖い話投稿:ホラーテラー」(2009/2/11))
「(「禁后」( 「洒落にならないネット掲示板百物語」収録)の続編)
 あの事件から数年後、関係者の早川はオカルト雑誌の編集者になっていた。
 ある日、彼女に一通の封書が届く。
 中にはあの家にあった鏡台の写真が入っていた。
 手掛かりを得るため、彼女は送り主の老婆の家を訪れる。
 老婆によると、この鏡台はある一族の儀式に使われていたというのだが、その儀式とは…?
 そして、その儀式がもたらした惨事とは…?」

 「洒落にならないネット掲示板百物語」の続編です。
 映画にもなっている「きさらぎ駅」、こういう話なんだとようやく知りました。(不勉強ですね。映画も未見…。)
 単行本のベストはやはり、ベテランの志水アキ先生の「ドライブイン」です。
 どう考えてもリアリティのある内容ではないですが、ヘンテコな味わいのある奇想ホラーとして楽しむのもありかと。
 ともあれ、このシリーズ、百話を目指して続巻をコンスタントに出してほしいものです。

2025年10月6日 ページ作成・執筆

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