一峰大二「劇画 UFO・デロ」(1980年2月4日初版発行)
「人気番組「世紀の謎」のプロデューサー、円谷達男。
彼が番組のために、フレッド・ハリーという少年をアメリカから呼び寄せる。
彼は宇宙人から手紙を託されたらしいが、その手紙は手の中にしっかりと握って、決して人に見せようとはしない。
しかし、番組でその手紙を公表しようとした時、スタジオの扉が急に開き、皆がそちらに気を取られている間に少年は姿を消してしまう。
少年の行方は皆目わからず、円谷はその責任を問われ、会社での地位は絶望的になる。
その夜、彼のアパートの窓向こうにUFOが現れる。
UFOは奇妙な飛び方をして消えるが、その軌道は「コイ」という文字であった。
円谷は、少年が失踪した謎を解くために、アメリカへ飛ぶ。
少年の父親、ロベルト・ハリーの牧場で、彼は多くの奇妙な現象を目にする。
テレポーテーション、キャトルミューティレーション、そして、UFOの着陸跡…。
円谷はロベルト・ハリーから話を聞くうちに、人類に友好的な宇宙人と、その宇宙人を排斥しようとしている宇宙人の存在に気付くのだが…」
今も昔も多くの人々を魅了してやまない「UFO」ものです。
それっぽい知識がちりばめられていて、少年時代にその手の本を熱読していた向きには懐かしい内容なのではないでしょうか?
「MIB(メン・イン・ブラック/作中では「ブラック・メン」)も扱われており、興味深いです。
ただ、日本人の主人公が、アメリカのバーで、三人がかりで殴られるシーンは、ぶっちゃけ、不快でした。
2020年9月22日 ページ作成・執筆