谷ゆきお「悲鳴」(220円/1967年3月頃完成)


「ある日、木下京子は謎の男に追いかけられ、殺されそうになる。
 男の正体は、三か月前に死刑になったはずの大木であった。
 大木は、恋人にふられた腹いせに、女とその一家を殺害し、刑事長である、京子の父親に逮捕されたのであった。
 そんな時、京子の父親は過労で入院してしまう。
 母娘だけになった家に、婦警の近藤サチが念のため、住み込み、また、京子のボーイフレンドの尾木や、学校新聞の記者、のり子の協力を得るも、京子の周辺では、次々と悲惨な事件が起きる。
 大木は本当に地獄から蘇ったのであろうか…?」

 物語としては、オーソドックスな内容で、特に、新鮮味はありません。(ラストは強引過ぎですが…。)
 その代わりと言っては何ですが、爆発で首が飛んだり(次のページでは、片足が枝に突き刺さってます)、子犬が首吊り死体にされていたり、母親が毒を飲まされて吐血したりと、残酷描写がなかなかインパクトあります。
 また、合間合間に、ユーモア・シーン(ベタなところがいいんだ!)が挿入されており、相変わらずのサービス精神に感服いたします。

・備考
 ビニールカバー貼り付け。糸綴じあり。食べかすが挟まっていること多し。p21、テープ補修。後ろの遊び紙に貸出票の剥がし痕あり。

2020年7月4日 ページ作成・執筆
 

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