佐藤よしろう「屍の復讐」(220円)


「305部隊の元・班長だった男は、悲惨な死を遂げた部下達の復讐を開始する。
 手始めに、部下だった浅野の父親を殺し、無人島を入手。
 そして、次々とメレヨン島の将校をさらい、残るは、松本少将、山谷大佐、島田少佐、林少佐の四人のみ。
 主人公は、下男(どういう関係か謎)と共に、彼らを一人また一人と拉致していく。
 そして、無人島に、二十年前の地獄を再現しようとするのであった…」

 「餓死」の続編である本作は、主人公が将校達に復讐する話がメインとなります。
 ただし、展開はスピーディーであるものの、御都合主義がかなり鼻につきます。
 主人公は「ルパン三世」ばりの変装術を駆使して、片腕というハンデも自在に動く義手で対応。
 この手のマンガにどうのこうの言っても仕方ありませんが、もうちょっと現実味が欲しかったところです。
 ただ、「義手を付けた、戦争帰りの男による復讐」という内容が、カルト映画「ローリング・サンダー」をちょっぴり彷彿させて、味わい深いかも。

・備考
 カバー貼り付け。袖、切り取り。小口の底にスタンプあり。

2019年4月24日 ページ作成・執筆
 

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