西たけろう「ミイラ少女」(220円)



「山根ルリ子は、人気絶頂の流行歌手、青葉マリと瓜二つ。
 しかし、ルリ子の方は歌は下手で、また、父親が片足が不自由で無職、母親が内職という複雑な家庭環境にあった。
 下校中、青葉マリに憧れるルリ子の前に、見知らぬ女性が話しかけてくる。
 彼女はルビーの指輪を差し出し、これを指にはめるだけでどんな願いでも叶うと言い、半ば押し付けるようにルリ子に渡す。
 それから間もなく、女性は、骨と皮だけの老婆のようになり、死体となって発見される。
 一方、ルリ子は、貧乏暮らしに嫌気がさし、試しに指輪をはめてみると、指輪が指から抜けなくなる。
 指輪の力のせいか、ルリ子は美声となり、原因不明の昏睡状態に陥った青葉マリの代役を務めることとなる。
 しかし、彼女の願いが叶うたびに、彼女は身体中が焼けただれたようになり、人の生き血を求めるようになる。
 指輪に込められた、古代エジプトの王女、イエルトの呪いとは…?」

・備考
 ビニールカバー貼り付け。糸綴じあり。前半、下部に水濡れの痕あり。p17、鉛筆で書き込み。p30・31、コマ内に何かが挟まって、破れたような痕あり。p9、p23、p63、pp100・101、後ろの見返しに、唇や花を赤で彩色。後ろの遊び紙に貸出票の剥がし痕あり。

2019年8月12・14日 ページ作成・執筆

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