丘野ルミ「ミイラの涙」(220円)



「釣りに出て、遭難した鉄次と勇は、小さな無人島に打ち上げられる。
 鉄次が島を探索すると、洞窟の中に少女のミイラがあった。
 二人は運よく通りがかった漁船に救出されるが、鉄次はミイラが身に付けていた、宝石のイヤリングとネックレスを持ち逃げし、町の宝石店に売り払う。
 そんな彼らや、宝石店の周辺をうろつく、得体の知れない少女の姿があった。
 まずは、イヤリングを買った女性が少女に襲われ、買ったばかりのイヤリングを奪われる。
 次いで、鉄次が少女と出会い、発狂。
 そして、ピアノ・リサイタル用に母にねだってネックレスを買ってもらった、白鳥れい子の前に少女は姿を現す。
 母親のかたみのイヤリングとネックレスを捜し求める、ミイラ少女の正体は一体…?」

 ヒロインはミイラ少女。
 普段は人間の姿を保っているのですが、極度の興奮状態に駆られると、顔面のみミイラ化。
 それを目にした人々は、皆、気が変になるという、何と申しましょうか、まあ、おおらかなマンガであります。

 あと、「白鳥れい子」さんの少女時代も見逃せません。(右上の画像を参照のこと。)
 小生意気で、鼻持ちならない、お嬢様でありますが、ミイラ少女の逆襲を受けて、発狂しております。
 ブイブイ言わせて、一世を風靡した彼女にも、こういう過去もあったのですね…。
 「人に歴史あり」とは言ったものです。(もしかしたら、同姓同名の別人と思い違いをしている恐れがありますので、御注意ください。)

・備考
 ビニールカバー貼りつき、それによる本体の歪みあり。糸綴じあり。表紙の裏、折れて裂けあり。巻末、鉛筆による書き込みあり。

2016年7月13日 ページ作成・執筆


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