橋本将次「怪獣決戦 神の使者」(220円)
「影山真一はある夜、ライオンの顔をした巨大な人間に見知らぬ山岳で出会う夢を見る。
近所の太郎兄さんの家で、その山を調べると、中央アルプスの宝剣岳であることが判明。
夏休みも終わりに、真一は、太郎、同級生の春子と共に宝剣岳を訪れる。
彼が夢で見た場所にテントを張り、その夜、彼らの目前にライオンマンの巨大な幻影が出現する。
突如、真一はライオンマンに向かって走り出し、その口に飲み込まれる。
すると、ライオンマンの姿が徐々に消えていき、消えた後には、真一の姿があった。
彼の手には、ライオンマンの「黄金のブロンズ像(ソノママ)」が握られていた。
真一は太郎達にライオンマンは「神の使者」だと話し、これはライオンマンから託されたものと信じる。
二学期が始まった頃、西伊豆の松崎港に古代怪獣「ゴスラ(ソノママ)」が漂着する。
ゴスラが眠りに就いている間に、航空自衛隊はゴスラを攻撃するが、逆に正気づかせてしまう。
怒り狂ったゴスラは漁港を踏み潰し、天城を越え、熱海を破壊。
自衛隊機の猛攻にゴスラはますます凶暴さを増し、通るところを片っ端から壊滅させながら、横浜・東京方面に向かう。
その頃、ライオンマンの像が真一を呼ぶ。
ライオンマンは、ゴスラを倒し、日本を救えるのは、真一とライオンマンだけだと話す。
そして、真一に、ゴスラの前で、「ライオンマン」と大きな声で叫び、ライオンマンの像を力いっぱい空天に投げるよう指示する。
太郎の協力を得て、真一はライオンマンを呼び出し、東京に上陸したばかりのゴスラにライオンマンが立ちはだかる。
神の使者、ライオンマンの活躍に皆様、ご期待ください」
橋本将次先生は怪獣マンガの逸品を幾つも描かれております。
その中で、唐沢俊一氏に紹介されたために、最も有名な作品ではないでしょうか。
主人公は「快傑ライオン丸」にそっくりという話ですが、特撮は専門外なので、よくわかりません。
どういう経緯で描かれたものなのか、御存知の方がおられましたら、御教示いただけますと幸いです。
とりあえずは、ウルトラマンのように怪獣と殴り合いをした後、いきなり剣を持ち出して斬殺したのには、正義の味方にしては釈然としない感がありました。
あと、怪獣マンガの醍醐味はやはり「破壊」描写でありましょうが、抜群の画力で、盛大にやってくれてます。
さすが、わかっていらっしゃる!!
・備考
ビニールカバー貼り付け。糸綴じあり。湿気で本全体がベコべコ。後ろの遊び紙に貸出票の貼り付けあり。
2017年10月21日 ページ作成・執筆