「怪談・67」(発行年月日不明/200円)
収録作品
・小島剛夕「血ざくら獅子」
「慶応元年(1865年)初夏、官軍の主だった幕僚の前で、江戸能楽の宗家、観世一門のかがり能が行われた。
代々徳川家に仕えた観世一門の主、観世文太夫は、徳川家の恨みを込めて、能を舞い、斬られてしまう。
しかし、観世太夫の妄執は、官軍の主だった士官を次々と殺害していくのだった…」
毎度毎度、言い訳ばかりしていて、非常に心苦しいのですが、私、「能」に関する知識が全くありません。
専門用語が頻発しますので、細かいところの理解はほとんどできておりません。「かがり能」って何? 「観世」って何? 「石橋(しゃっきょう)」て何? このレベルなのであります。
結末もイマイチよくわかりませんでした。
一応、粗筋を書いておりますが、間違いが多いと思います。ご容赦くださいませ。
・岩井しげお「音」
「旅をする若者二人。
二人は幼友達だったが、考え方は正反対。
一人は聖なる仙人に弟子入りして、世のため人のため、その法力を用いたいと望む。
片方は、邪悪な仙人に弟子入りし、その「力」で世をひれ伏すことを望む。
二人が修行を終え、仙人の後をついだ時、遂に、対決する時が訪れるのだった…」
・いばら美喜「酷!!」
「幼い時に別れた父と兄を探す侍。
とある夜、父の仇に追われる少年を見かけ、仇を討つ手助けをする。
それがきっかけとなり、大きな陰謀に巻き込まれていくのだった…」
目次では「いばら美喜」になっておりますが、マンガでは「藤咲のぼる」(いばら美喜の別のペンネーム)となっております。
この本以前に出された、時代小説アンソロジーからの再録でありましょう。
というのも、コレ、怪奇マンガでありませんから…。残酷描写も抑え気味で物足りません。
・備考
とじ糸あり。100ページぐらいから、下部に水濡れのあとあり。最終ページに貸本店のスタンプあり。
平成26年7月1〜3日 執筆・ページ作成