「コミック版学校であった怖い話」(1995年8月22日発行)

 収録作品

・「学校であった怖い話 最新情報」
・「飯島健男〈ゲーム制作秘話〉インタビュー」
・山咲トオル「おどろ学園」
・谷間夢路「恐怖寄生虫島」
・児嶋都「屋上組」
・餅月あんこ・他「ショッキング座談会 私たちの学校であった怖い話」
・羽生生純「皮剥人」
・神田森莉「冷血教室」
・友沢ミミヨ「超ムカツクおんな」
・「ホラー漫画家インタビュー 日野日出志」
・桜水樹「未確認圧力影」
・羽生生純「裏道の話」
・長田ノオト「真っ赤な少女」
・御茶漬海苔「美術室の怪」
・「編集部であった怖い話」

 スーパーファミコン末期を飾った大傑作「学校であった怖い話」のコミック版…
…とのことですが、制作者へのインタビューがあったりするものの、ゲームの内容と載っているマンガは関係がありません。
 というか、ゲームの記事は制作者のインタビューを含めて、10ページもないんですけど…。
 まあ、ゲームがちゃんと発売される以前につくった本らしいので、ぶっちゃけ、「学校」を舞台にした怪奇マンガで統一した怪奇マンガ本なのであります。
 とほ言え、天下のアスキーがつくったのですから、そんじょそこいらの仕事のない漫画家をかき集めてつくった安直さは微塵もありません。
 なかなか豪華な(言い換えますと、アクの強い)面子が揃っておりまして、純粋な学園ホラーからハチャメチャ・ホラーまでバラエティ豊かであります。
 谷間夢路先生の「恐怖寄生虫島」はかなり凄いのですが、それ以上に、ティーンエージャーが読むであろう本に神田森莉先生の「冷血教室」(「すげえこの女っ!! バスト10メートルだってよっ!!」)を載せてもいいもんなんでしょうか…。編集部がヤケクソになっていたとしか思えません。
 個人的なベストは、羽生生純先生の珍しい怪奇マンガ、二話構成の「皮剥人」「裏道の話」であります。
 ギャグ漫画家として高名ですが、怪奇マンガとも非常に合性のよい絵柄であります。でも、怪奇マンガでありながら、やっぱりギャグなところが流石であります。。

平成27年2月11日 ページ作成・執筆

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