芹沢直樹・漫画/カプコン・原作
「バイオハザード 〜マルハワデザイア〜@」(2012年6月20日初版・2013年3月10日8版発行)
「バイオハザード 〜マルハワデザイア〜A」(2012年10月20日初版・2013年3月10日5版発行)
「バイオハザード 〜マルハワデザイア〜B」(2013年1月20日初版・3月10日再版発行)
「バイオハザード 〜マルハワデザイア〜C」(2013年5月20日初版発行)
「バイオハザード 〜マルハワデザイア〜D」(2013年10月20日初版発行)


単行本@
・「プロローグ」(「カプ本」Vol.1&「週刊少年チャンピオン」2012年13号)
 夕暮れの教室。  机に座って、本を読んでいる女子生徒が一人だけ。
 遅れてやって来た友人が彼女に声をかけるも、振り向こうとしない。
 友人が机の女子生徒の肩に手をかけようとすると…。
・「第1話 惨劇の学園」(「週刊少年チャンピオン」2012年13号)
 シンガポール。ベネット大学。
 理工学部二年のリッキー・トザワの叔父は理工学部教授のダグ・ライト。
 ダグ・ライトは細菌学の権威で、BSAA(対バイオテロ特殊部隊)極東支部のアドバイザーであった。
 彼に一通の手紙が届く。
 差出人はマザー・グラシアという昔の恋人で、彼女はアジア最大かつ最高の名門校、マルハワ学園の理事長。
 そして、手紙の内容は、マルハワ学園で生物兵器のものらしい不可解な現象が起こっており、その調査の依頼であった。
 ダグとリッキーは人里離れたマルハワ学園に向かう。
 彼らを、生徒会長のビンディ・ベルガーラと副生徒会長のアリサ・リンが出迎え、マザー・グラシアのもとに案内する。
 マザー・グラシアは二人を地下室に招くと、そこには女子生徒のゾンビが鎖でつながれていた。
 ダグはマザーにBSAAの力を借りるよう勧めるも、彼女は決して聞き入れず、あくまで極秘に処理しようとする。
 ダグとリッキーの仕事は「t-ウイルス」(製薬会社アンブレラが開発した生物兵器)の発生源を突き止め、生物災害(バイオハザード)を阻止することなのだが…。
・「第2話 ウイルスの恐怖」(「週刊少年チャンピオン」2012年14号)
 夜、リッキーは自室で、仲良くなった女子生徒のゾンビに襲われ、右肩を噛まれる。
 ダグはBSAAを呼ぶよう再三言うが、マザー・グラシアは学園の威信に執着し、意見に耳を傾けようとはしない。
 夜更け、理事長室を生徒会長のビンディが訪れる。
 彼女は、生徒が行方不明になっていることから、警察を呼ぶようマザーに進言するのだが…。
・「第3話 権力と忠誠」(「週刊少年チャンピオン」2012年15号)
 その頃、BSAAの三人(北米支部アルファ・チーム隊長 クリス・レッドフィールド/アルファ・チーム ピアーズ・ニヴァンス/極東支部 メラ・ビジ)はダグ教授に会おうとしていた。
 しかし、教授は休暇が終わっても大学には戻っておらず、連絡が取れない。
 とりあえず、BSAAの三人は大学に向かう。
 一方、マルハワ学園では火事が起き、騒ぎになっていた。
 そこにマザー・グラシアが現れ、取り壊す予定だった旧部室棟が燃えているだけと生徒達を安心させる。
 だが、リッキーは何が起こったのか察し、火災現場にとび込む。
 そこで彼が目にしたものとは…。
・「第4話 それぞれの決意」(「週刊少年チャンピオン」2012年16号)
 マザー・グラシアのあまりに無茶なやり方に、ダグは彼女に詰め寄るも、親衛隊に阻止される。
 マザー・グラシアには話は通じず、外部との連絡手段はなし。
 ダグはここから脱出することを考えるのだが…。
・「第5話 戦いの始まり」(「週刊少年チャンピオン」2012年17号)
 結局、学園から脱出する方法はなく、ダグとリッキーは調査の再開をするしかない。
 訝るリッキーにダグは何が彼女を変えたのか説明する。
 前理事長の父親から全く相手にされず育った彼女が受け継いだマルハワ学園。
 それは彼女のために存在する場所であり、彼女を中心に回る穢れなき聖域であった。
 しかし、その聖域の中心の理事長室でもゾンビ化した生徒が現れていた…。
・「第6話 アンダーグラウンド決死隊」(「週刊少年チャンピオン」2012年18号)
 学園のシステムが集約されている地下制御室。
 そこに定期調査に入った作業員五人がゾンビ化する。
 その夜、ダグ、リッキー、特別高等警備員のタヒル・カプール、主幹教諭のレイ・スーの四人は武装して、地下制御室にゾンビ退治に入ることとなる…」
・「special episode [Merah Biji]」(「カプ本」Vol.2)
 モンスター相手に華麗に戦うメラ・ビジの活躍を描いた短編。

単行本A
・「第7話 学園サバイバル」(「週刊少年チャンピオン」2012年27号)
 四人の男達が踏み入ろうとした時、ビンディがクロスボウを構えてやって来る。
 彼女はリッキーから学園で生物災害が起こっていることを聞き、居ても立っても居られなくなったのであった。
 全生徒に生物災害のことを話すと言われ、仕方なく、彼女を連れて行くこととなる。
 地下制御室で彼らはゾンビに襲われるが、これまでの「感染者」とは全く様子が違う。
 苦戦し、ひとまず部屋に退避するのだが…。
・「第8話 深い闇の中で」(「週刊少年チャンピオン」2012年28号)
 その部屋には、唯一の生存者がいた。
 彼は瀕死の状態であったが、何があったのか話す。
 作業中、作業員達の前に「フードの女」が現れる。
 声をかけても、反応がなく、虚ろな瞳に見つめられているうちに、息苦しくなって、気が付いたら、ゾンビ化した仲間に襲われたのだという。
 この「フードの女」が今回の「バイオテロ」の重要参考人らしいのだが…。
・「第9話 インスタント・ヒーロー」(「週刊少年チャンピオン」2012年29号)
 五人は次々とゾンビ化した作業員を駆除していく。
 だが、停電した間に、レイがやられ、その後、ビンディが行方不明になる。
 リッキーは彼女を捜しに行くも、彼の前に、唯一の生存者だった作業員のゾンビが立ちはだかる…。
・「第10話 戦いの果て」(「少年チャンピオン」2012年30号)
 ゾンビにクロスボウを幾ら打ち込んでも、一向に倒れる気配がない。
 残る矢はあと一本。
 リッキーはある賭けに打って出るが…。
 その頃、ダグとカプールはレイのゾンビと戦っていた…。
・「第11話 ナナン」(「週刊少年チャンピオン」2012年31号)
 戦いの後、理事長室でビンディはマザー・グラシアから何故地下制御室に行ったのか質問を受けていた。
 生徒会長の領域を逸脱しているにも関わらず、彼女は「生物災害から学園を守るため」であり、「警察を呼び全てを公表するべき」だと答える。
 また、地下で「ナナン」に会ったことも…。
 一方、BSAAの三人はベネット大学で、ダグ教授が甥のリッキーと共にマルハワ学園に行ったことを突き止める。
 彼らは大学の学食で、料理人の男性から娘を捜してほしいと頼まれるのだが、その娘の名は「ナナン・ヨシハラ」であった…。
・「第12話 屋上同盟」(「週刊少年チャンピオン」2012年32号)
 地下制御室での惨劇から二日後、学園祭が開催される。
 何も知らない生徒達の裏で、ダグとリッキーは、学園を守るため、カプールと手を組む。
 引き換えに、ダグとリッキーは銃を手に入れ、リッキーはカプールは二つの質問をする。
 一つ目は彼が何故、マザー・グラシアにそれ程までに忠誠を誓うのか?
 もう一つは、ナナンとは誰か…?
 その頃、人目のつかない所で、二人の不良学生が学園祭にうんざりしていた。
 その彼らの前に、フードの女が現れる…。
・「第13話 均衡崩壊」(「週刊少年チャンピオン」2012年33号)
 二体のゾンビ化した学生が現れ、生徒達はパニック。
 そこにビンディが現れ、ゾンビに立ち向かう。
 リッキー達が現場に駆け付けると…。
・「第14話 ビンディ転落」(「週刊少年チャンピオン」2012年34号)
 生物災害の危機が明るみに出て、マザーの「聖域」が終わりを迎える…。
 そうビンディは確信していたが、講堂でマザー・グラシアから「学園の平穏を乱した元凶」と呼ばれ、生徒会長の任を解かれる。
 しかし、BSAAのいない状況下、生徒達がパニックに陥れば、それを収拾する術はなく、今はこれが最善の方法であった。
 理事長室で、マザー・グラシアはリッキー達に「ナナン・ヨシハラ」について話す。
 彼女はビンディの親友で「あった」…。
 翌日、マザー・グラシアはダグとリッキーを山中の大岩まで案内するのだが…。
・「第15話 始まりの夜」(「週刊少年チャンピオン」2012年35号)
 マザー・グラシアはそこで何が起こったのか話す。
 ダグは彼女に全てを公表するよう勧め、自分も協力するから、一からやり直そうと諭す。
 これで事件は収拾に向かうかと思われたが、その夜、学校の屋上に「フードの女」が現れる。
 ダグ、リッキー、カプールの三人は銃を持って、駆けつけるのだが…。

単行本B
・「第16話 わたしのともだち」(「週刊少年チャンピオン」2012年42号)
 学校の屋上に現れた「フードの女」。
 女の正体はナナン・ヨシハラで、その姿は「B.O.W」(有機生命体兵器)異形と化していた。
 銃を撃っても効かず、ダグ、カプールは瞬く間に瀕死の重傷を負わされる。
 ナナンはカプールにキスをして、その場から立ち去る。
 カプールの運命は…?
 そして、ナナンの向かった先は…?
・「第17話 少女たちの反乱」(「週刊少年チャンピオン」2012年43号)
 ビンディは自室の扉の向こうにいるリッキーに真実を打ち明ける。
 話はビンディが三年生のなった頃に遡り、生徒会長のビンディがクラスでナナン・ヨシハラに声をかけたことが全ての始まりであった。
 ナナン・ヨシハラの家は世界的に有名なレストランのオーナーであったが、高等部に上がる直前に倒産、零落した彼女は孤立し、他の生徒達からいじめを受けていた。
 これを知ったことから、ビンディが生徒会室で調べてみると、学園はいじめ・自殺未遂・暴力事件等のスキャンダルを数多く隠蔽していることが判明する。
 彼女はこの流れを変えようとマザー・グラシアに直談判するも、マザーという絶対的存在に対抗する力はない。
 そこで、彼女はナナンと共に学園を脱出し、外の世界に学園の真実を伝えようとするのだが…。
・「第18話 破滅の序曲」(「週刊少年チャンピオン」2012年44号)
 そして、悲劇が起きる。
 事件の全ては隠蔽され、夜、ビンディは一人部屋で号泣する。
 その時、部屋のバルコニーからレインコートを着た女が入って来る。
 彼女はビンディに「学園の安定を壊す(…)力」をあげると言うのだが…。
・「第19話 タイムオーバー」(「週刊少年チャンピオン」2012年45号)
 「力」を得たビンディとナナンは学園の安定を徐々に破壊していく。
 だが、マザー・グラシアは決して自分の愚かさを悔い改めようとはしなかった。
 真実を知り、リッキーは扉の開け、ビンディに銃を突きつける。
 ビンディは不敵な笑みを浮かべて、彼と対面するが、彼女に何が起こったのか…?
 そして、学園には審判が下される…」
・「第20話 裁きの日」(「週刊少年チャンピオン」2012年46号)
 学園にはゾンビが溢れ、阿鼻叫喚の巷となる。
 為す術もなくゾンビの餌食となる人々。
 そんな中、リッキーは叔父のいる医務室を目指す…。
・「第21話 パンデミック」(「週刊少年チャンピオン」2012年48号)
 高等部二年の女子生徒、グエン・ティ・クワンはバットで武装して、ゾンビから逃げ回る。
 職員室へ行くも、先生達はほぼ全滅。
 瀕死の先生の一人は彼女にマザー・グラシアのいるB棟の会議室に行くよう指示する。
 その途中で、彼女はリッキーと出会う…。
・「第22話 悪魔の微笑み」(「週刊少年チャンピオン」2012年49号)
 銃声を聞き、リッキーとグエンは会議室へと急ぐ。
 そこで目にしたのは、異形と化したビンディと…。
・「第23話 絶望の果てに」(「週刊少年チャンピオン」2012年50号)
 リッキーはゾンビに追われ、ただひたすらに逃げ回る。
 誰一人救えないまま、死ぬことに絶望し、リッキーが覚悟を決めたその時…」

単行本C
・「第24話 決断」(「週刊少年チャンピオン」2013年6号)
 その時、BSAAのクリス・レッドフィールドがその場に現れる。
 BSAAのメンバーが学園に到着したのであった。
 リッキーはインカムでこれまでの経緯をピアーズ・ニヴァンスとメラ・ビジに教える。
 いくらBSAAでもたったの三人かつ不十分な装備ではこの状況をどうにもできない。
 そこで、ピアーズ・ニヴァンスは引き返して、極東支部に応援を要請。
 また、メラ・ビジはビンディの捜索。
 そして、クリスとリッキーはダグ教授のもとに向かう…。
・「第25話 残された手紙」(「週刊少年チャンピオン」2013年7号)
 ダグ教授は医務室で集中治療を受けていたが、クリスとリッキーがたどり着いた時には残酷な結果が待っていた。
 十年前からずっと親代わりだった叔父…リッキーが下した決断とは…。
 ダグのベッドに、クリスはグラシアがダグにあてた手紙を見つける。
 それには、地下制御室の奥のゲートの先に非常用のヘリコプターがあると書かれていた。
 その頃、礼拝室で、メラはビンディを発見する…。
・「第26話 死なない女」(「週刊少年チャンピオン」2013年8号)
 ピアーズはようやく極東支部と連絡が取れるも、先遣部隊到着まで丸一日かかるという。
 仕方なく、彼は学園に引き返し、生存者と共に脱出を図る。
 一方、メラは「B.O.W」と化したビンディを「鎮圧」…したかに見えたのだが…。
・「第27話 サナギ」(「週刊少年チャンピオン」2013年9号)
 いくらダメージを与えても、瞬く間に再生するビンディ。
 銃の弾丸は底をつきかけていたが、メラにはある考えがあった。
 ビンディの弱点とは…?
・「第28話 完全変異」(「週刊少年チャンピオン」2013年10号)
 倒したかに見えたが、ビンディはサナギ状態からモンスターとして復活する。
 その姿にはもはや人間としての面影はなかった。
 その圧倒的なパワーを前に、メラは打ちのめされる。
 それでも、闘志を燃やす彼女の脳裏に、三年前、BSAA極東支部・技術研究局から特殊作戦部隊へと移動した時の記憶がよぎる…。
・「第29話 極東のエース」(「週刊少年チャンピオン」2013年11号)
 負ける訳にはいかない…その思いを胸に、メラはビンディにナイフで戦いを挑む。
 だが、それは絶望的な戦いであった。
 そこにピアーズが車で突っ込んできて…。
・「第30話 ピアーズ・ニヴァンス」(「週刊少年チャンピオン」2013年12号)
 ピアーズの応援により、ビンディも遂に倒れる。
 メラは彼と合流し、クリスに指示された地下制御室を目指す。
 二人の前にはゾンビの群れが…。
・「第31話 クリスVSナナン」(「週刊少年チャンピオン」2013年13号)
 地下制御室に向かうクリスとリッキー。
 二人の前に、ナナンが姿を現す。
 ここは狭く、跳弾や爆発の恐れがあり、二人は奥の広い場所に移動する。
 天井を伝って、追ってきたナナンはクリスに襲いかかる…。
・「第32話 リッキーの戦い」(「週刊少年チャンピオン」2013年14号)
 ナナンの武器、それは自由自在な触手と人をゾンビ化させるガスであった。
 うかつに近寄ることもできず、また、多少銃弾を撃ち込んでも効果がない。
 その場に、事件を起こした張本人である「フードの女」も現れる。
 リッキーは女のいる所に行き、彼女を問い詰めるのだが…。

単行本D
・「第33話 起死回生」(「週刊少年チャンピオン」2013年27号)
 フードの女に注射器を首に当てられ、リッキーは絶体絶命。
 その時、ナナンがフードの女に襲いかかる。
 フードの女は逃げ、クリスは再びナナンと戦う。
 命拾いをしたリッキーはあるものに気づき、操作室へと走る…。
・「第34話 欲望の犠牲者」(「週刊少年チャンピオン」2013年28号)
 リッキーの機転により、ナナンはその武器を奪われる。
 操作室からナナンが切り刻まれる様を見つつ、リッキーは彼女の人生について思いを巡らす。
 その頃、メラとピアーズが地下制御室に到着。
 その彼らをビンディが追っていた…。
・「第35話 迫り来る憎悪」(「週刊少年チャンピオン」2013年29号)
 親友の死体を見て、ビンディは悲しみ、怒り狂う。
 リッキーは彼女にやめるよう話しかけるが、人間としての理性が残っているとは思えない。
 四人は地下制御室奥のヘリの格納庫へと逃げ込む。
 リフトアップし、地上へと出たものの、ビンディが扉を破壊して、彼らの前に現れる…。
・「第36話 血戦マルハワ学園」(「週刊少年チャンピオン」2013年30号)
 ビンディは圧倒的なパワーとスピードで四人を翻弄する。
 だが、四人が協力し合った時、そこに活路が開ける…。
・「第37話 その命を賭けて」(「週刊少年チャンピオン」2013年30号)
 ゲートが破られ、ゾンビの群れが押し寄せてくる。
 四人は急いでヘリコプターに乗るが、ナナンの一部がヘリに近づいていた。
 触手がピアーズを狙い、メラは彼をかばうのだが…。
・「第38話 BSAAの誇り」(「週刊少年チャンピオン」2013年31号)
 上昇するヘリ。
 学園を上空から見つめながら、リッキーはここでのことを回想する。
 そして、メラがクリスとピアースに伝えた事とは…。
・「第39話 侵食する闇」(「週刊少年チャンピオン」2013年32号)
 その後、学園はBSAAにより制圧される。
 関係者が皆、死亡したことにより、学園で何が起こったのかは深い闇に包まれることとなった。
 リッキー、クリス、ピアーズのその後は…?
 そして、「フードの女」は…?
・「special epilogue」(「週刊少年チャンピオン」2013年43号)
 事件から数か月後の中国。
 仮面を付けた男達が刀や銃で無差別に市民を殺害していく。
 その様をビルの屋上から見つめる男が一人。
 彼は…。

 カプコンの人気ゲーム「バイオハザード」(注1)のスピン・オフ漫画です。
 内容的には「バイオハザード6」の前日譚で、@A巻が「サスペンス・ミステリー」、B巻が「ゾンビ」、CD巻が「モンスター」と様々な要素を楽しむことができます。
 かつ、芹沢直樹先生は高い画力の持ち主で、途轍もないグロ描写を大盤振る舞いして、読みごたえは抜群!!
 「バイオハザード」が題材の漫画としてはかなりの出来で、ゲームのファンなら存分に楽しめると思います。
 ただ、個人的には、「ゾンビ」漫画を求めていたので、そこはちょっと物足りなかったです。
 「ゾンビもの」と言えば、核心に「人間ドラマ」があるべきだと私は思っているですが(注2)、B巻でちょこっと描かれるものの、すぐにモンスターとのバトルに移行して、悲しかったです。
 学園の生徒達のサバイバルをもっと描いてほしかったなあ…。
 でも、あくまで「バイオハザード」というゲームが題材ですので、主人公達の活躍がメインになってしまうのは仕方のないことです。

・注1
 私は昔からホラー漬けで、当然、ホラー・ゲームも好きなのですが、「バイオハザード」はあまりプレイしておりません。
 理由は、下手だから…。
 まず、真っ直ぐ進めず、くるくる回っている間にゾンビに噛まれまくって、ハーブがいくらあっても足りゃしません。
 それと、ボス戦が大の苦手で、瞬く間に強力なウェポンがなくなってしまうのも悲しいです。
 クリアできたのは「バイオハザード2」だけで、最初の「バイオハザード」と「コード・ベロニカ」は途中で挫折しております。
 あと、私のゲーム歴はドリームキャストで止まっておりますので、後のゲーム機(PS2含む)の作品については全くわかりません。
 あしからず…。

・注2
 ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ三部作」はモダン・ゾンビを確立しただけでなく、骨太な「人間ドラマ」としても偉大だと私は考えております。
 でも、酒を喰らった時に最も観ているのは、中身スカスカな「サンゲリア」だったりしますが…。

2022年10月14・15・17〜20日 ページ作成・執筆

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