谷間夢路「3年C組 呪いの黒板」(1988年10月25日初版発行)

「とある中学校の3年C組の生徒達は、担任の梶川先生に引率され、発掘作業を行う。
 地主さんによると、社が建っている高台はどうも古墳のようなのだが、詳しいことはわからないらしい。
 発掘作業を進めるうちに、かなり古い時代の壷のような土器が出土する。
 学校で調べようと教室に持って帰ると、土器から大量のナメクジの出てくる幻覚を皆で見る。
 梶川先生は土器を埋め直すが、以来、3年C組の生徒達が次々と惨殺されていく。
 また、積木由理とその友人、敏子とまる美は、殺される生徒達を教室の黒板に幻視する。
 三人は、発掘された壷の祟りではないかと疑い、調べるのだが…。
 その壷に封じ込められていたものとは…?」

 この手の作品が好きな人もいるでしょうが、個人的にはヒドいと思います。
 B級(いや、C級かな)なストーリーはよしとしても、ラフ過ぎる絵と、トレスしまくり、かつ、脈絡のない残酷描写との落差が、生理的にどうしても受け付けません。
 でも、たまに、ヒロインが妙にコケティッシュで色っぽいシーンがあったりして、エロ漫画で取った杵柄を感じます。

 ちょびっと考察。
・p3(タイトルページ)→ルチオ・フルチ「墓地裏の家」
・p94→どっかで見た覚えがあるんだけど、ちょっと今、わかりません。もやもや…。
・p149→「ゾンバイオ 死霊のしたたり」
 他にもありそうですが、確認できませんでした。申し訳ない…。

2021年3月19日 ページ作成・執筆

秋田書店・リストに戻る

メインページに戻る