亜月亮「闇都市伝説C ペットブーム」(2017年4月25日初版発行)

 収録作品

・「ペットブーム」(「ミステリーボニータ」2015年10月号)
「小松美亜は猫が飼いたくて仕方のない少女。
 だが、母親は許してくれず、保護猫譲渡会で猫を譲ってもらおうとするも、あっさり断られてしまう。
 その帰り道、彼女は猫がたくさん住み着いている廃屋が近所にあることに気付く。
 しかし、そこは「猫屋敷」と呼ばれる家で、横山という老婆が住んでおり、猫に手を出すと鎌を手に荒れ狂う。
 美亜はW大の学生の間宮という青年と知り合うが、きっかけは、彼はマンションで猫を飼おうと猫屋敷に忍び込み、老婆から追い出されたことであった。
 翌日、美亜が猫屋敷の前を通りかかると、猫婆が猫を丸呑みしようとしているのが目に入る。
 彼女は間宮に相談するも、動物虐待として通報したとしても罪は軽く、また、猫屋敷の猫は保健所に引き取られてしまうので軽々しくはできない。
 だが、奇怪なことはそれだけでなく、この近辺で飼い猫が次々と行方不明になっているらしい。
 近所の人の通報を受け、役所の人が対応に訪れるが、老婆は失踪。
 それから、一週間後の夜、美亜が猫屋敷の前を通りかかると…」

・「グループチャット」(「ミステリーボニータ」2015年8月号)
「夏休みを目前に控えたある日、いずみのスマホにグループチャットの招待が届く。
 グループ名は「トモダチ」で、メンバーは中学校の時の仲良し五人組。
 それなのに、あと一人、名前のない人物がメンバーに加わっている。
 誰かがなりすましてグループを作った恐れがあるため、彼女たちは中学時代によく通っていた店に集まる。
 しかし、招待主の村井志穂の姿がない。
 訝っていると、六番目のメンバーが急にチャットを始める。
 その内容は自殺を教唆するもので、いずみたちの向かいのビルで村井志穂は飛び降り自殺をする。
 いずみたちは六番目のメンバーをクロ子ではないかと疑うのだが、クロ子とは過去に何があったのであろうか…?
 そして、六番目のメンバーのチャットは他のメンバーを次々と死に追いやっていく…」

・「位置情報ゲーム」(「ミステリーボニータ」2015年12月号)
「『ゴーストマスター』は世界中で人気のスマートフォン用アプリ・ゲーム。
 内容は「ポケモンGO」と似た感じで(未プレイのため、詳しくはわからない)、ゴーストの捕獲・育成・バトルなどを楽しむことができる。
 松井リリコ(16歳)は捕獲専門で、ゴースト図鑑のコンプリートを目指し、「ゴースト・スポット」をまめに訪れていた。
 この「ゴーストマスター」が縁となり、リリコは娘のためにゴースト捕獲をする鷹村(26歳)というサラリーマンやヒカルという生意気な不登校児と知り合う。
 様々な人との出会いをリリコは楽しむも、ゴーストの出現する「ゴースト・スポット」で連続して爆破事件が起きる。
 鷹村はゴースト・スポット巡りを止めた方がいいと忠告するが、ヒカルは彼に不信感を抱いていて…」

・「サイコパス診断」(「ミステリーボニータ」2016年2月号)
「前話に登場したリリコの兄、松井暁斗は大学受験の失敗を機に引きこもりになるが、努力の甲斐もあって徐々に立ち直り、予備校の冬期講習に通うこととなる。
 その予備校で最初に行われたのはマークシート式心理テストであったが、これは普通の心理テストとはかなり違っていた。
 帰宅後、インターネットで調べると、これは「サイコパス診断」で、しかも、暁斗のサイコパス度はかなり高くショックを受ける。
 それでも、予備校では人懐っこい鷺嶋あゆやクールなオレ様系の黒崎一臣といった友人ができる。
 だが、彼の周囲で謎の変死事件が連続して起こる。
 暁斗にはたまに数時間、記憶のない時間帯があり、自分が犯人ではないかと疑心暗鬼に陥っていくのだが…」

 亜月亮先生の作品ですので、ハズレはありませんが、「グループチャット」は都市伝説と相性がよく、読みごたえがありました。
 ただ一つ、気になるのは、※※※(ネタバレ防止のため伏字)の死体はどこに行ったんだ…?

2025年12月12日 ページ作成・執筆

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