藤見康高・原作/廣瀬周・漫画
「大巨蟲列島@」(2020年1月1日初版発行)
「大巨蟲列島A」(2020年3月25日初版発行)
「大巨蟲列島B」(2020年8月1日初版発行)
「大巨蟲列島C」(2021年2月25日初版発行)
「大巨蟲列島D」(2021年6月25日初版発行)
「大巨蟲列島E」(2021年11月25日初版発行)
「大巨蟲列島F」(2022年3月25日初版発行)



単行本@(「マンガクロス」2019年4月〜8月掲載)
・「第1話 会敵」
 巨蟲に支配された島から脱出し、辰野神島へ到着した7人。
 七人については以下の通り。
 私立鳳翔高等学園2年1組 織部睦美〜虫に関して、怒涛の知識を持つ少女。
    同上   2年1組 成瀬千歳〜委員長でリーダー。
    同上   2年1組 三浦真美〜元・いじめられっ子のアイドルの少女。
    同上   2年3組 桃崎香住〜お嬢さま。
    同上   2年4組 甲斐和彦〜おちゃらけてるけど、実は真面目なナイス・ガイ。いろいろな特技あり。
    同上   2年4組 青山望〜茉莉華先生の死を睦美のせいと考え、睦美に敵意を持つ少女。
 3等海上保安正 識森涼子
 辰野神島にも巨蟲がいて、安全でないため、夜間、救命艇で脱出することを決める。
 だが、港に着いた時、謎の男女に桃崎香住が人質に取られてしまう。
 彼らの目当ては救命艇のようだが…。
・「第2話 ツノ」
 桃崎香住を捜そうにも、不慣れな町では勝手がわからない。
 とりあえず、一行は、海水浴場のシャワー室で汗を流すことにする。
 しかし、青山望だけはシャワーを浴びず、引きこもったままであった。
 彼女は、茉莉華先生を失ってできた穴を、睦美に埋めてもらおうと、彼女に迫る。
 その時、壁を突き破って、巨大なカブトムシが現れる。
 望は逃げ出し、睦美達は彼女を捜しに、夜の町に出るのだが…。
・「第3話 漆黒の巨体」
 巨大なカブトムシに包囲された望。
 彼女を助けるために、睦美が手に取ったのは、一本の釣り竿。
 これをどう使って、カブトムシに立ち向かうのであろうか…?
・「第4話 吸血の森」
 一行は、無雲(なぐも)兵衛という島の男性によって危機を脱し、拉致された桃崎香住も戻ってくる。
 兵衛は睦美達に病気の妹を助けてくれるよう土下座して頼むが、彼のことはどうも信用できない。
 それでも、識森涼子は彼を助けると決め、結局、全員で行動することとなる。
 兵衛の妹は、町から山道を1キロメートル行った先の社にいた。
 ただ、山道には巨大な蚊の群れが待ち受けており…。

単行本A(「マンガクロス」2019年9月〜12月掲載)
・「第5話 クライモリ」
 辰野神社に辿り着くも、よそ者を敵視する島民達に銃を突き付けられ、一触触発の状態となる。
 その状態を救ったのは、婆々(びいびい)と呼ばれる老婆であった。
 老婆に一喝され、島民達は大人しくなる。
 島民達については以下の通り。
 (名字不明)京介〜「コマンド―」のシュワルツェネッガーみたいなマッチョマン
 (名字不明)法華〜おかっぱの武闘派娘
 三島ミツオ(18歳)〜高校生
 仲宗根(なかそね)鏡(19歳)〜漁師見習い
 宮杜刻(みやもり・とき/22歳)〜巫女見習い
 岩を穿った祠の奥に案内されると、無雲の妹、葵(16歳)が全身から出血して臥せていた。
 識森涼子は症状から壊血病らしいと判断し、睦月は蚊の唾液によるものと推理する。
 成分輸血が必要なため、睦月・青山望・京介・法華・ミツオ・鏡の六人は診療所へ行き、血液パックを確保する。
 その後、仲直りのしるしにと、盃を交わすのだが…。
・「第6話 ヤマビル」
 京介達は巨大なヤマビルに襲われ、そのスピードと変幻自在の動きに大苦戦。
 睦美達が駆けつけるも、ミツオがヤマビルに右半身を噛まれてしまう。
 全員で引っ張っても、吸盤は強力で、剥がせそうにない。
 睦美はある方法を思い付くが、茂みから二体、ヤマビルが現れる…。
・「第7話 騒がしい前兆」
 社に戻った一行は、葵に輸血し、彼女は一命を取り留める。
 日の登る前に、彼らは港に向かうが、肝心の救命艇は巨大なフジツボによって沈没していた。
 仕方なく、彼らは京介達の隠れ家に退避する。
 そこで、甲斐和彦は、アナログ電話がまだ使えることに気付く。
 ただ、電話線はつながっているはずなのに、何らかのトラブルがあるようで応答がない。
 クマゼミの鳴き声が激しいことから、ヤンマの襲撃はないと判断し、睦美・和彦・無雲兵衛の三人は基地局に向けて出発する。
 基地局にはトラブルはなく、山の頂上にあるアンテナを調べに行くのだが…。
・「第8話 共鳴」
 巨大セミの鳴き声から、命からがら逃げだした三人。
 彼らを追って、成瀬千歳・望・鏡がやって来る。
 千歳は、睦美が肌身離さず持っているバッグを忘れているので、届けに来たのであった。
 セミの鳴き声が電波障害を起こしていたとわかり、彼らはセミを一網打尽にする作戦を立てる…。

単行本B(「マンガクロス」2020年2月〜6月掲載)
・「第9話 網」
 午前一時三十分。
 睦美達は、消防団のグラウンドでハロゲンライトを点灯し、セミをおびき寄せる。
 その間、千歳と甲斐は山の上にあるアンテナに向かう。
 睦美の計画は順調に進むが、最後の最後に、巨大なクマゼミが現れる。
 その想像を絶する音波に皆は圧倒されるが…。
・「第10話 草原のハンター」
 甲斐の応急処置により、電話線が復旧する。
 とは言え、夜なので、大島には連絡がつかず、一行は一旦、社に戻ることにする。
 だが、そこでは、識森涼子が銃撃で傷つき、三浦真美と桃崎香住が(何故か裸で)緊縛されていた。
 ここで一体何が起こったのか?
・「第11話 狩場」
 京介、法華、刻は、無雲葵を連れ、仲間達と合流する。(仲間については以下の通り)
 水島〜チンピラ風
 木田〜プロレスラー風
 沢田〜パンクス風だが、実は医学部卒
 アキ&ミキ〜双子の姉妹
 彼らは港に向かうが、カマキリの群れに包囲される。
 そこに、睦美達が駆けつけて来る…。
・「第12話 紋」
 前にはカマキリの成虫、後ろには子カマキリの群れ…。
 睦美はカマキリの成虫と対峙するが、ハンターとして抜群の能力を備えたカマキリには正面からは戦いを挑めない。
 そこで、彼女が目を付けたのは…?

単行本C(「マンガクロス」2020年1月・6月〜11月掲載)
・「第13話 陥落」  睦美達は、島民が避難している小学校を訪れる。
 京介が話があると宮杜刻に言われ、睦美と千歳は理科室へ行く。
 だが、それは、睦美を自分達の仲間にしようとする京介達の陰謀であった。
 睦美は拘束され、人質になった千歳は京介からエロエロなことをされる。
 一方、真美、香住、鏡、役所勤めの新垣千里はカマキリの襲撃に備え、準備をするのだが…。
・「第14話 暴食」
 学校内にカマキリが入り込み、島民が次々と餌食となる。
 生き残った人々は幼生カマキリと抗戦するが、包囲され、このままでは勝ち目はない。
 そこで、睦美が考えた策とは…?
 しかし、今度は、成体のカマキリが学校内に侵入してくる…。
・「第15話 キャッチ&ラン」
 通路いっぱい埋め尽くす巨大な成体カマキリ。
 睦美はレーザーポインターでカマキリを誘導しようとする。
 だが、成体カマキリは予想以上の能力で、睦美の思い通りにはならない。
 窮地に陥った睦美に、水島、木田、沢田、アキ&ミキが命がけのサポートをする…。
・「第16話 キリングボトル」
 睦美は成体カマキリを体育館へと誘い込む。
 成体カマキリを倒す、睦美の作戦とは…?
 しかし、カマキリによる被害は甚大であった。
 京介の指示により、睦美達は辰野漁港に向かうこととなる…。
・「番外編 女王の挑戦」
 氷室玲子は全国闘蟲大会で優勝した、期待の新人。
 その彼女に、主催者がその会社のヒラクワガタで勝負してほしいと頼む。
 ヒラクワガタはかなり良質な血統で、しかも、操るのはビートル・クイーンと言われた神津アマミ。
 一週間後に戦いに向け、玲子は、睦美の師匠である稲穂先生にレクチャーを受ける。
 勝敗の行方は…?

単行本D(「マンガクロス」2020年11月・6月〜2021年3月掲載)
・「第17話 水中の狩人」
 辰野漁港のドック内では、下総香という青年が脱出用の漁船の修理をしていた。
 修理は済み、すぐにでも出航できるが、ただ一つ、バッテリーがない。
 そこで、睦美、真美、香住、鏡、アキの五人は水産試験場に行き、バッテリーを回収する役目を担う。
 水産試験場は会社の「シンメイ製薬」のもので、前の島にあったメディカルセンターも同じ会社であった。
 ここではエビやカニといった甲殻類が海水でも淡水でも住めるよう研究していたらしい。
 試験場には淡水と海水と分かれたプールがあった。
 海水プールにはイルカがいたが、一方の淡水プールには…。
・「第18話 飛来」
 睦美達の前に現れた、巨大な水生昆虫のタガメ。
 タガメは暑さに弱く、陸上では水中に較べると動きが鈍く、チャンスは台風が来る前しかない。
 鏡が資材置き場にバッテリーを取りに行く間、アキと真美はタガメを引き寄せる囮となる。
 一方、睦美は、甲斐が以前、入手したSDカードをチェックする。
 SDカードには、将来の食糧危機に備えて、エビやカニを短期間に大きく成長させる研究のデータが入っていた…。
・「第19話 誘因」
 鏡はどうにかバッテリーを回収し、建物へと逃げ込む。
 しかし、タガメから逃れて、海水プールに入った真美とアキに低体温症の危険が迫る。
 雨が降り、日も暮れかけている中、他にもタガメが数匹、試験場に飛来する。
 睦美の対タガメ作戦とは…?
・「第20話 発覚」
 台風に襲われた辰野神島。
 睦美達はとりあえず試験場で休息を取る。
 一方の漁港では一悶着があったものの、無雲葵のとりなしによって事なきを得る。
 翌朝、台風は過ぎ、睦美達はバッテリーを持って、漁港に向かうのだが…。

単行本E(「マンガクロス」2021年4月〜8月掲載)
・「第21話 攪乱」
 睦美達はバッテリーを背負い、辰野漁港へと向かう。  しかし、港のあたりには、ヤンマの群れが飛び交い、このままではドックに近づくことができない。
 そこで、睦美はヤンマの縄張り意識を利用して、チャンスを作り出す。
 一方、ドックでは京介が船を出そうとしていた…。
・「第22話 海上の追撃」
 京介は、睦美達の到着を待たずに出発しようとする。
 合流した無雲兄妹は待つよう説得しようとするも、京介は下総香に命じて船を出港させる。
 だが、ヤンマは漁船を侵入者と考え、その後を追う。
 漁船はヤンマを振り切ろうとするが…。
・「第23話 脱出船」
 漁船は沈没し、京介はどうにか帰還するも、すっかり腑抜けとなっていた。
 絶望する皆に、睦美はヤンマが倒す案があると主張。
 更に、脱出には、フジツボによって沈没した救命艇を使うと言う。
 鏡とアキはフジツボ剥がし、千歳・真美・香住達は燃料の補給を担当し、睦美・甲斐・無雲兵衛・沢田の四人は睦美の指示の下、ヤンマに挑む…。
・「第24話 辰野大島」
 島の皆の協力のお陰で、睦美達は救命艇で出港する。
 だが、いまだヤンマのテリトリーにいて、油断はできない。
 次に向かう辰野大島では…。

単行本F(「マンガクロス」2021年9月〜2022年1月掲載)
・「第25話 まんぷく」
 シンメイ製薬のメディカル・センターで睦美達は検査、無雲葵は隣の施設で精密検査、識森涼子は病院の集中治療室で治療を受ける。
 検査の結果、睦美達の身体には何の異常もなかった。
 しかし、睦美達は巨蟲のことを知っており、無事に帰してもらえるかどうかわからない。
 更に、睦美達を引き取った雨宮昇史(元お笑い芸人で、オンライン・サロン経営)は「全世界まんぷく計画」というNPOを立ち上げており、睦美達を宣伝に利用しようとしていた。
 「全世界まんぷく計画」とは…?
・「第26話 別離」
 辰野大島空港。
 東京行きの飛行機があるも、甲斐は家庭のトラブル、真美は事務所への不信感から帰ることを拒む。
 また、睦美も雨宮昇史の話に興味があり、島に残ることを選ぶ。
 飛行機が発った後、睦美は、雨宮昇史と、トップVTuberの阿部ジュリア(雨宮昇史の仲間)にシンメイ製薬海洋生物研究所を案内してもらう。
 そこで、ラボの責任者の塩谷から甲殻類を巨大化する実験について話を聞くのだが…。
・「第27話 暗闘」
 シンメイ製薬海洋生物研究所の宿泊施設。
 睦美がシャワーを浴びていると、阿部ジュリアが忍び込んできて、いろいろとエロエロなことをする。
 その最中、警報が鳴るが、ナース・ステーションからで、更に、警備室とも連絡が取れないという。
 睦美とジュリアがナース・ステーションに向かうと、看護婦が巨大な紙魚に襲われていた。
 外部と連絡を取ろうとするも、つながらず、気が付けば、彼女達は紙魚の群れに囲まれる…。
・「第28話 紙魚」
 紙魚の意外な弱点を利用して、睦美はとりあえず窮地を脱する。
 だが、その頃、2階の病室の無雲葵も紙魚の群れに襲われていた。
 葵を救うため、睦美は二階に、また、施設内の紙魚を全滅させるため、ジュリアと看護婦は警備室に向かう。
 彼女達は間に合うのだろうか…。

2021年11月24日・12月12・27日/2022年11月3・5日/2022年12月4日/2023年9月16日 ページ作成・執筆

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