木々津克久「フランケン・ふらんC」(2009年11月5日初版発行)
斑木ふらんは生命工学の天才、斑木直光博士の最高傑作。
斑木直光は「生物学の悪魔」と呼ばれるほどの外科医技術を持っていた。
博士が不在の間、研究所はふらんとその仲間が管理する。
さて、今回の患者は…?
・「Ep.23:JUSTICE」(「チャンピオンRED」2009年3月号)
「東堂タケシは熱血アスリート。
練習のし過ぎで、体がボロボロになり、斑木ふらんに手術してもらうも、「人体改造」と理由で失格となる。
アスリートの道を絶たれた彼は身体強化を繰り返し、「センチネル仮面」という名で悪人狩りに情熱を燃やす。
しかし、悪人にも家族や友人がおり、復讐され、瀕死の重傷を負う。
彼はふらんに最強に強化してくれるよう頼むのだが…」
・「Ep.24:IMMORTALITY」(「チャンピオンRED」2009年4月号)
「ふらんの研究所に持ち込まれた、身元不明の遺体。
それは体の表面を虫でびっしり覆われていた。
骨格はしっかりしており、どうやら虫が肉体の各器官を代替しているらしい。
ふらんは天使教授に遺体を見せようとするが、遺体が脱走を試みる。
どうにか引き止めると、その人物は筆記で自分が何者か伝える。
彼は二千年前にキリストを侮辱したために不死となり、ただひたすら救われる日を願っていた。
ふらんは彼が不死者であることを知り、貴重な研究材料として健常体にしようと考えるのだが…」
・「Ep.25:GIRL'S SCHOOL」(「チャンピオンRED」2009年5月号)
「ふらんはヴェロニカが人を殺しまくることに立腹し、「社交性と友愛」を学ばせるため、女学校に入学させる。(お目付け役のアドレアと一緒)
登校初日から、ヴェロニカは空也美貴を中心とするいじめっ子グループに目を付けられ、連日、嫌がらせを受ける。
そんな彼女を心配してくれたのは円承ゆらという少女で、ゆらとの付き合いが心のオアシスであった。
ただ、この学園ではいじめを受けた女子生徒が森で何人も行方不明になっており、どうも様子がおかしい。
一か月後、ヴェロニカとアドレアはこの学校をを去ることとなるのだが…」
・「Ep.26:PIETY」(「チャンピオンRED」2009年6月号)
「梅宮という男とあるジャーナリストが山奥にある町に近づく。
ここはカルト教団「F・M・S教団」により造られた町で、まるで要塞のようであった。
五年前、梅宮の前妻は娘、るりをここに連れ去り、彼は娘を助け出そうと試みる。
ちょうど町からふらんが出てきたので、梅宮は彼女に中の様子を教えるよう脅す。
ふらんは二人を町の中を順に案内していくが、梅宮は徐々に違和感を募らせる。
ここは教団の神殿ということだが、何を崇拝しているのかさっぱりわからない。
るりの行方は…?」
・「Ep.27:HER PET DOG」(「チャンピオンRED」2009年7月号)
「ある日、香月留奈という少女の飼い犬のプリンを散歩させていると、プリンが車に轢かれてしまう。
そこにふらんとヴェロニカが通りがかり、成り行き上、ふらんはプリンを復活させる手術をすることとなる。
一か月後、ふらんは留奈にプリンと再会させるが、プリンは中年男になっていた。
見た目は違っても、脳はプリンのもので、彼女の指示にはちゃんと従し、仕草や習性はプリンそのもの。
とは言うものの、見た目が見た目なので、留奈はさすがに途方に暮れる。
夜、彼女はプリンを散歩に連れて行った際に、プリンを捨てようと考えるのだが…」
・「Ep.28:A VERY LUCKY MAN」(「チャンピオンRED」2009年8月号)
「国木田治(27歳)は快楽殺人者で、犠牲者の数は恐らく百人以上。
しかし、その非常に明晰な頭脳のために、十年以上、彼の犯罪は明るみに出なかった。
同時に、恐るべき強運の持ち主で、二度、死刑を執行されても蘇生する。
この「異常事態に対処できる者」として斑木ふらんをはじめとする医学者が呼ばれ、国木田を綿密に調査する。
彼を調べれば調べる程、ふらんは彼こそが「人間の理想」だとの確信を深め、責任者に国木田を生かすよう提言するのだが…」
・「Ep.29:EGG PARTURITION」(「チャンピオンRED」2009年9月号)
「ふらんは史上初の『身体外妊娠出産』を成功させる。
これは人間の胎児を「さなぎ」のように変化させて胎外で成長させるという方法であった。
ふらんは女性の社会進出に役立つと考えるが、医療関係者の反応は冷たい。
ただ一人、芹沢ぬえという女医のみが興味を持ち、ふらんから詳しい話を聞く。
ぬえはふらんの研究を盗み、「たまこちゃん出産」の名でこれを世間に広めるのだが…」
・「Ep.30:PEOPLE OF UNUSUAL TASTES」(「チャンピオンRED」2009年10月号)
「北海道。会社法人所有のレジャー施設、麻美倉スキーリゾート。
冬のある日、そのペンションに五人の客(甘糟敦史、番場伴二、クラリッサ・クラーク、デボネア・出口、江頭栄作)とふらん・沖田が逗留する。
彼らは昼、スキーを楽しみ、晩は豪華な晩餐を味わうが、深夜、甘糟敦史が何者かに殺害される。
ふらんがいたお陰で一命は取り留めるも、現場は密室で誰にやられたのかがわからない。
しかも、次はクラリッサ・クラークがシャワー室で何者かに刺され、殺される。
この度もふらんは彼女に手術を施し、蘇生に成功する。
その間、沖田は残りの宿泊者たちにこれは何の集まりかと尋ねる。
彼らは皆、過去に一度、ふらんの手術を受けたことがあるというのだが…」
・「Extra Episode:PURIN」
「プリンの話(Ep.27:HER PET DOG)が実写映画化されたというので、ふらんとヴェロニカは映画館に観に行く。
さて、その出来ばえは…?」
大傑作「フランケンふらん」ですが、B巻の紹介をしてから、約一年経ってしまいました。
確か、去年の猛暑で紹介文を書く体力・気力がなくなり、そのまま、ずるずると時間が流れてしまった感じです。
でも、このままではいけないと思い、ようやくC巻の紹介文に着手いたしました。
この調子で全8巻、一気に紹介したいものです。(今年は去年以上の猛暑のため、先のことはわかりませんが…。)
ともあれ、この巻で最も面白かったのは「Ep.29:EGG PARTURITION」でした。
奇想炸裂な傑作…と言いたいのはやまやまなのですが、ラストが意味不明なのが惜しい!!
何度読んでもよくわからないので、どういうことなのかどなたか教えていただけないでしょうか?
ちなみに、表紙でふらんと一緒に描かれている女性はもしかして、運の悪さでは作品一の久宝さん?
2025年7月7・8日 ページ作成・執筆