つのだじろう「恐怖新聞A」(1974年4月20日初版・1988年4月5日45版発行)
・「第二話(続き) 空に光る謎」
「東京の空に現れた、おびただしい円盤の群れ。
エリナ松岡は、地球にUFOがやって来るのは、地球人に宇宙人の存在を認知させるためと話す。
それは「宇宙連合」による「地球計画」の一部であった。
今、地球人は自らの手でこの地球を滅亡させようとしている。
その地球人達に警告し、いつかは「宇宙連合」の仲間として地球人を迎え入れるのが「地球計画」であった。
だが、それを邪魔しようとする者もいて…」
・「第三話 自分と自分」
「一年生の高橋は野球部員。
ある時、彼のドッペルゲンガーを部員全員が目撃する。
ドッペルゲンガーは姿を消すものの、出てくる理由がわからない。
生霊とも違うようで、心当たりは三か月前、腹痛で医者にいったことのみ。
レントゲン検査では内臓以外のものが入っていると言われ、手術が検討されていた。
下校途中、彼は猛烈な腹痛を起こし、病院に運ばれる。
検査によると、彼の腹部の異物は大きくなっており、摘出手術が決まる。
だが、高橋のドッペルゲンガーが病院に現れ、高橋本人や医者を襲う。
何故、手術を阻止しようとするのであろうか…?」
・「第四話 真説四谷怪談」
「鶴屋南北で有名な「四谷怪談」。
そのもとは、文政十年(1827年)に名主の茂八郎が著した「文政町方書上」に載っている話(「於岩稲荷社来由」)で、四谷に語り継がれていた怪談の一つであった。
最も真実に近い(と思われる)「四谷怪談」の伝説とは…?」(注1)
・「第五話 山小屋の怪」
「鬼形礼は、スキーのために、おじと共に雪山を訪れる。
また、おじの会社の友人の娘、山本早穂も来ていた。
彼らは、山の高いところに離れて建っている「すずらん山荘」を予約していたが、今回はロッジの雰囲気がおかしい。
シーズンなのにガラガラで、客は彼ら三人のみ。
また、顔なじみの主人と娘のタミ子の姿もなく、見知らぬ男が接客をしていた。
男によると、主人が病気で、昼間はタミ子が看病をしているため、遠縁の彼が山荘の管理をしているという。
彼らは男を不審に思うが、その間に、吹雪いてきて、彼らは山荘に閉じ込められる。
礼は、タミ子からのSOSを受け取り、更に、男が逃亡中の殺人犯であることに気づく。
しかし、男にそのことを知られ、ばらせば、皆殺しにすると脅される。
夕食の後、礼、早穂、おじ、男の四人は囲炉裏を囲み、雑談をする。
男は「雪男(イエティ、テンジン、山男、山わろ)」について話し、この山にもその類がいると主張する。
男は、雪男の仕業に見せつけて、礼の殺害をもくろむのだが…」
・「第六話 ファラオの呪い」
「1922年、王家の谷でのツタンカーメン王の墓の発見。
関係者を次々と襲ったファラオの呪いとは…?」
・注1
「恐怖新聞」は半世紀前の漫画ですので、情報が若干、古いところもあります。
「文政町方書上」に関しては、鶴屋南北「東海道四谷怪談」の上演から二年後に書かれたものらしいです。(「四谷雑談集」と混同?)
また、於岩稲荷田宮神社」について調べると、もとになった話は17世紀前半頃で、実際は、お岩と伊右衛門は仲睦まじく、田宮家を復興させたそうな。
と、書いてはみましたが、これもネットで得た知識ですので、どこまで正確な知識なのかはわかりません…。
2022年5月23日 ページ作成・執筆