青江雪生「魔守りの少女」(森口史朗・作/1986年7月15日初版発行)

「葉村純子はハイキングの途中、あやまって崖から転落する。
 彼女が助けを求めて、山小屋を訪れると、そこには目と舌のない老婆がいた。
 老婆は純子を「マモリノムスメ」と呼び、邪悪なものに気を付けるよう警告する。
 実は、純子の母方の実家の真森家は、魔界の入り口の番人の血筋であった。
 番人に選ばれた娘は、盲目・聾唖にされ、魔界の入り口を守ることとなる。
 純子の祖父は彼女を番人の運命から救うべく、方法を探る。
 一方、悪魔は、番人となるさだめの純子を亡き者にしようと、男子生徒に化けて、彼女に近づく。
 幼なじみの一樹は彼女の異変を察し、悪魔の本拠地に向かうのだが…。
 純子の運命や如何に…?」

 面白いです。
 ぱっと見は一昔前の少女漫画風の絵柄ですが、怪奇シーンになると、途端にグロ描写がスパーク!!
 悪魔が美女の顔を爪で切り刻むシーンはこの作品の白眉だと思います。
 そして、クライマックスは、トリッピ―でゲテゲテしさ満載の悪魔とのバトルへと突入!!
 んで、やっぱり、ラストは「愛」で〆てくれます。
 それにしても、思ったのは、神様のくせに、人間に魔界の出入り口を守らせるなよ!!(それを言ったら、話しが成り立ちませんが…。)

・備考
 背表紙色褪せ。

2018年6月24日 ページ作成・執筆

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